22.9.1 Dスクリプト / 共通設定[グローバルDスクリプト設定]の設定ガイド

以下は共通設定[グローバルDスクリプト設定]のダイアログボックスです。Dスクリプトの設定項目もこのダイアログボックスの内容と同様です。
また共通設定[拡張スクリプト設定]では、IDや起動条件などの一部の設定項目がありませんが、その他の設定項目はこのダイアログボックスの内容と同様です。

エクスポート

ファイルメニューから選択できます。エクスポートは、作成したスクリプトをテキストファイル(.txt)で書き出し、ほかのスクリプトへ流用(インポート)することができます。

インポート

ファイルメニューから選択できます。インポートは、書き出されたスクリプト(テキストファイル)を取り込むことができます。

行番号

実行式右側の行番号を表示します。

自動字下げ調節

下図のように自動的に字下げを調節します。

関数入力補助

下図のように関数+( を入力すると、その関数の書式が表示されます。

自動構文補完

キーボードから“if”もしくは“loop”と入力した際、それに続く構文が自動で配置されます。

アドレス入力

スクリプト作成時、キーボードからアドレスの左側の括弧( [ )を入力すると、自動で[アドレス入力]ダイアログボックスを表示します。

アドレス種別から、アドレスまたはアクセスタイプを選択します。アクセスタイプとは、ビット長、符号(+/-)、データ形式の総称です。

アドレス

接続機器アドレスや表示器内部デバイス、ビット変数が指定できます。拡張スクリプトの場合、指定できるのは内部デバイスのみです。

接続機器アドレスや表示器内部デバイス、整数変数が指定できます。拡張スクリプトの場合、指定できるのは内部デバイスのみです。

スクリプトでのみ使用できるアドレスです。

DスクリプトとグローバルDスクリプトではテンポラリアドレスは共有されます。

Dスクリプト、グローバルDスクリプトのテンポラリアドレスと拡張スクリプトのテンポラリアドレスは別管理となります。このため、Dスクリプトのテンポラリアドレスの内容を変更しても、拡張スクリプトのテンポラリアドレスには反映されません。

アドレス範囲: [t:0000]~[t:0089]

アクセスタイプ

内部デバイスの詳細については、以下を参照してください。

2.4.1 負荷をかけずに接続機器(PLCなど)と通信したい(ダイレクトアクセス方式)

2.4.2 対応していない接続機器と通信したい(メモリリンク方式)

自動構文解析

スクリプト作成時に文法のチェックを行います。チェック結果は随時、ダイアログボックス下部のウィンドウに表示されます。

ID

スクリプトはID番号で管理しています。

起動条件が異なる複数のスクリプトを作成する場合、0~65535の範囲で指定します。

拡張スクリプトでは、この設定項目はありません。

コメント

作成するスクリプトのコメントを半角20文字以内で設定します。

言語

日本語、欧米、中国語(繁体字)、中国語(簡体字)、韓国語、ロシア語(キリル)から指定します。

デバッグ関数を有効にする

デバッグ関数を有効にするかどうかを指定します。_debug関数がスクリプト本文中に存在する場合、_debug関数を実行します。

動作の詳細については、以下を参照してください。

22.11.10.1 デバッグ関数

パスワードロック

[プロジェクト]メニューの[プロパティ]-[データのプロテクト](または[プロジェクト情報]で[パスワード]を選択)で、編集用パスワードを[使用する]に設定している場合、パスワードロックを有効にするかどうかを設定します。

  1. [パスワードロック]にチェックを入れると[ユーザーレベル設定]ダイアログボックスが表示されます。

  2. ユーザーレベルを[一般ユーザー]、[パワーユーザー]、[スーパーユーザー]から選択し、[OK]をクリックします。

  3. [パスワードロック]ダイアログボックスが表示されるので、[パスワード]を入力し、[OK]をクリックします。
    [パスワードを記憶する]にチェックを入れるとパスワードが記憶され、[ロック解除]ダイアログボックスが表示されなくなります。

拡張スクリプトでは、この設定項目はありません。

起動条件

スクリプトを実行させる起動条件を[常に動作]、[タイマ]、[ビットON時]、[ビットON中]、[ビットOFF時]、[ビットOFF中]、[ビット変化時]、[条件成立時]、[条件成立中]、[条件不成立時]、[条件不成立中]から選択します。動作の詳細については、以下を参照してください。

22.8 起動条件のしくみ

拡張スクリプトでは、この設定項目はありません。

タイマ設定

[起動条件]で[タイマ]を選択した場合に、何秒ごとに処理を実行するかを1~32767秒で設定します。

ビットアドレス

[起動条件]で[ビットON時]、[ビットON中]、[ビットOFF時]、[ビットOFF中]、[ビット変化時]を選択した場合に、起動のトリガとなるアドレスを設定します。

起動条件式

[起動条件]で[条件成立時]、[条件成立中]、[条件不成立時]、[条件不成立中]を選択した場合に、起動条件式を入力します。

データ形式

スクリプトで扱うデータ形式をBinかBCDで指定します。実行式と起動条件式に適用されます。

拡張スクリプトでは、この設定項目はありません。拡張スクリプトでは、Bin固定になります。

ビット長

スクリプトで扱うデータ長を16ビットか32ビットで指定します。実行式と起動条件式に適用されます。

符号+/-

マイナス数値を入れたい場合、選択します。

データ形式がBinのときのみ設定できます。実行式と起動条件式に適用されます。

広く見せる

クリックすると、[起動条件式入力]ダイアログボックスを表示します。

実行式

スクリプトを記述します。

組込み関数(命令)

システムで用意している関数(命令)です。上部のプルダウンメニューから分類を選択すると、下部に関連する関数が表示されます。関数を選択した状態で[入力]をクリックすると、各種設定ダイアログボックスが表示されます。

使用できる関数(命令)の詳細については、以下を参照してください。
22.11 組込み関数(命令) / 記述式一覧

ユーザー定義関数

作成したスクリプトをユーザー定義関数として登録し、ほかのスクリプトで流用することができます。

ツールボックス

スクリプトで使用できる命令をクリックするだけで簡単に実行式に配置させることができるため、入力する手間を省くことができます。

また、スクリプトで使用している文字列の検索や置換なども行うことができます。

使用できる命令の詳細については、以下を参照してください。

22.11 組込み関数(命令) / 記述式一覧

スクリプト

プロジェクトで使用しているスクリプトが一覧で確認できます。

検索

スクリプトで使用している文字列の検索や置換を行うことができます。