22.8 起動条件のしくみ

作成したスクリプトの起動条件は、以下の11種類から選択できます。

表示スキャンタイムごとに処理を実行します。

設定した時間ごとに処理を1回実行します。1秒~32767秒の範囲で指定します。

指定したビットアドレス(トリガビット)の立ち上がりを検出して処理を1回実行します。

指定したビットアドレス(トリガビット)がONしている間、表示スキャンタイムごとに処理を実行します。

指定したビットアドレス(トリガビット)の立ち下がりを検出して処理を1回実行します。

指定したビットアドレス(トリガビット)がOFFしている間、表示スキャンタイムごとに処理を実行します。

指定したビットアドレス(トリガビット)の立ち上がり、もしくは立ち下がりを検出して処理を1回実行します。

指定した条件の成立を検出して処理を1回実行します。
例)条件を100>[D100]>50とした場合*3、スクリプト処理は下図のタイミングで行われます。
[不成立]→[成立]を検出して処理を実行しますので、D100に70が代入された
[成立]→[成立]のタイミングでは実行されません。

指定した条件が成立している間、表示スキャンタイムごとに処理を実行します。
例)条件を100>[D100]>50とした場合*3、スクリプトの処理は下図のタイミングで行われます。

指定した条件の不成立を検出して処理を1回実行します。
例)条件を100>[D100]>50とした場合*3、スクリプト処理は下図のタイミングで行われます。
[成立]→[不成立]を検出して処理を実行しますので、D100に40が代入された
[不成立]→[不成立]のタイミングでは実行されません。

指定した条件が不成立の間、表示スキャンタイムごとに処理を実行します。
例)条件を100>[D100]>50とした場合*3、スクリプトの処理は下図のタイミングで行われます。

 

*1 通信サイクルタイムとは、表示器から接続機器にデータを要求して取り込むまでの時間です。内部デバイスのLS2037にBin形式で格納されます。単位は10msです。±10msの誤差があります。
複数の接続機器を使用している場合の各通信サイクルタイムは、[システム設定]-[機種設定]の[接続機器管理アドレス一覧]に表示される内部デバイスアドレスで確認できます。
5.4.14 システム設定[周辺機器一覧]の設定ガイド

*2 表示スキャンタイムとは、1画面の表示と演算処理にかかる時間です。内部デバイスのLS2036にBin形式で格納されます。単位はmsです。±10msの誤差があります。

*3 成立条件を100>[D100]>50とする場合の実行式は次のとおりです。
実行式 : (100>[w:[PLC1]D100]) and ([w:[PLC1]D100]>50)