作成したスクリプトの起動条件は、以下の11種類から選択できます。
トリガビットのON/OFFや条件成立/不成立の状態は、通信サイクルタイム*1もしくは表示スキャンタイム*2のいずれか長い方の時間以上保持してください。詳細については以下を参照してください。
22.10.5 トリガビットの制限事項
起動条件で[常に動作]、[ビットON中]、[ビットOFF中]、[条件成立中]、[条件不成立中]を選択すると、部品や画面の表示更新が正常に行われない場合があります。
表示更新が正常に行われない場合は、他の起動条件をご使用ください。
表示スキャンタイムごとに処理を実行します。
設定した時間ごとに処理を1回実行します。1秒~32767秒の範囲で指定します。
タイマの設定時間は、設定時間+表示スキャンタイムの誤差が発生します。また、描画時間やプリントアウトなどによって遅延することがあります。
Dスクリプトの場合、画面切替を行うと新たに0からカウントします。
指定したビットアドレス(トリガビット)の立ち上がりを検出して処理を1回実行します。
指定したビットアドレス(トリガビット)がONしている間、表示スキャンタイムごとに処理を実行します。
指定したビットアドレス(トリガビット)の立ち下がりを検出して処理を1回実行します。
指定したビットアドレス(トリガビット)がOFFしている間、表示スキャンタイムごとに処理を実行します。
指定したビットアドレス(トリガビット)の立ち上がり、もしくは立ち下がりを検出して処理を1回実行します。
指定した条件の成立を検出して処理を1回実行します。
例)条件を100>[D100]>50とした場合*3、スクリプト処理は下図のタイミングで行われます。
[不成立]→[成立]を検出して処理を実行しますので、D100に70が代入された
[成立]→[成立]のタイミングでは実行されません。
指定した条件が成立している間、表示スキャンタイムごとに処理を実行します。
例)条件を100>[D100]>50とした場合*3、スクリプトの処理は下図のタイミングで行われます。
指定した条件の不成立を検出して処理を1回実行します。
例)条件を100>[D100]>50とした場合*3、スクリプト処理は下図のタイミングで行われます。
[成立]→[不成立]を検出して処理を実行しますので、D100に40が代入された
[不成立]→[不成立]のタイミングでは実行されません。
指定した条件が不成立の間、表示スキャンタイムごとに処理を実行します。
例)条件を100>[D100]>50とした場合*3、スクリプトの処理は下図のタイミングで行われます。
*1 通信サイクルタイムとは、表示器から接続機器にデータを要求して取り込むまでの時間です。内部デバイスのLS2037にBin形式で格納されます。単位は10msです。±10msの誤差があります。
複数の接続機器を使用している場合の各通信サイクルタイムは、[システム設定]-[機種設定]の[接続機器管理アドレス一覧]に表示される内部デバイスアドレスで確認できます。
5.4.14 システム設定[周辺機器一覧]の設定ガイド
*2 表示スキャンタイムとは、1画面の表示と演算処理にかかる時間です。内部デバイスのLS2036にBin形式で格納されます。単位はmsです。±10msの誤差があります。
*3 成立条件を100>[D100]>50とする場合の実行式は次のとおりです。
実行式 : (100>[w:[PLC1]D100]) and ([w:[PLC1]D100]>50)