34.3.1 転送手順 - パソコンから表示器への転送(送信)

表示器に初めてプロジェクトを転送する場合の手順をご紹介します。

  1. 表示器にLANケーブルを接続し、GP-Pro EXがインストールされているパソコンとネットワークを組みます。(パソコン側にも同じネットワークアドレスのIPアドレスを設定してください。)

  2. 表示器の電源をONします。[初期転送モード]画面が表示されます。(GP4000シリーズ、LT4000シリーズ、SP5000シリーズ、ST6000シリーズ、STM6000シリーズ、STC6000シリーズ、ET6000シリーズ、およびIPCシリーズをご使用の場合は、[Welcome]画面が表示されます。)[初期転送モード]画面の[Agree/同意する]または[Welcome]画面の[Agree]を押してください。

    • [Agree/同意する]または[Agree]が表示されない場合は次の手順に進んでください。

    • GPH6000シリーズをご使用の場合、表示器ご購入後にはじめて電源をONすると、GPH6000シリーズの初期設定画面が表示されます。GPH6000シリーズのハードウェアマニュアルを参照して、GPH6000シリーズのセットアップを行ってください。セットアップ後、[Welcome]画面が表示されます。

  3. [初期転送モード]画面またはWelcome画面が表示されます。

    • [初期転送モード]画面または[Welcome]画面は、表示器をご購入いただいた直後に電源をONした際の画面です。一度プロジェクト転送を行うと、以降はこの画面は表示されません。

    • プロジェクトを転送したあとにイーサネット設定を変更したい場合は、表示器のオフラインモードで変更してください。
      「保守/トラブル解決ガイド」- M.4.1 表示器にIPアドレスを設定したい。

  4. 表示器にIPアドレスを設定します。[イーサネット設定]をタッチすると、次の画面が表示され、出荷時に設定されている内容が表示されます。
     

    • IPアドレスの初期値は個々の機種で異なります。


     

  5. IPアドレス、サブネットマスク等を変更し[設定]をタッチします。
    (例 : 1台目の表示器、[IPアドレス]192.168.0.1、[サブネットマスク]255.255.255.0)
    そのほかの表示器にも同じネットワークのIPアドレスを設定します。

  6. 再起動を確認するメッセージが表示されますので[はい]をタッチし、再起動します。
    再起動後は再び[初期転送モード]画面(または[Welcome]画面)が表示されます。

  7. GP-Pro EXの状態ツールバーから画面転送アイコンをクリックして転送ツールを起動します。

    • 編集したプロジェクトファイルを保存していない場合、保存を確認するダイアログボックスが表示されます。[はい]をクリックして保存してください。
      34.14.1 送信のしくみ

  8. [プロジェクト情報]で転送するプロジェクトファイル名などを確認します。
    違うプロジェクトを転送したい場合は[プロジェクト選択]ボタンをクリックしてプロジェクトを選択できます。

  9. [転送設定]ボタンをクリックすると、次のような[転送設定]ダイアログボックスが表示されます。[通信ポートの設定]で[LAN]を選択し、[自動検索]にチェックを入れて[OK]をクリックします。

    GP-Pro EXの[プロジェクト(F)]メニューから[画面転送(G)] - [転送設定(C)]を選択しても、同じダイアログボックスを開くことができます。

  10. [プロジェクト送信]をクリックすると[本体の選択]ダイアログボックスが開き、ネットワーク上にある表示器のIPアドレスが表示されます。

     

    • パソコン側のサブネットマスクにあった表示器のみが検出されます。

    • IPアドレスが自動検出されなかった場合は、[追加]をクリックして、手動でIPアドレスを入力してください。IPCシリーズまたはSP5000シリーズオープンボックスをご使用の場合はポート番号を変更できます。

    • パソコンと表示器の間にファイアウォールやルータの設定によりアクセス制限がされている環境で転送できない場合に、[PASV]にチェックを入れると転送できるようになる場合があります。

  11. 転送したい表示器のIPアドレスにチェックを入れて、[OK]をクリックします。
    検索された、複数のIPアドレスにチェックを入れると、一回で複数の表示器にプロジェクトを送信することもできます。

    • プロジェクトの送受信用パスワードを設定している場合、パスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。
      同じプロジェクトの送受信用パスワードを複数の表示器で設定している場合に、[以降同じパスワードとして継続]をクリックすると、パスワードの入力を省略できます。

  12. 接続キーを設定し、[OK]をクリックします。アイコン[]をクリックするとキーが表示されます。

    • [接続キー設定]ダイアログボックスは初回転送時のみ表示されます。初回転送時に接続キーを設定する必要があります。

    • 2回目以降の送信時は[接続キー認証]ダイアログボックスが表示されます。なお、[接続キー設定]ダイアログボックスで[接続キーを転送時に確認する]のチェックを外した場合は表示されません。

    • 初回転送時に表示される[接続キー設定]ダイアログボックス以外で[接続キーを転送時の確認する]の設定を変更したい場合は、オフラインで設定してください。
      M.17.4.3 セキュリティ設定 - 接続キー

    • 複数の表示器に同じ接続キーを設定する場合は[接続キー設定]ダイアログボックスに表示される[以降同じ設定]をクリックしてください。なお、同じ接続キーで認証する場合は[接続キー認証]ダイアログボックスの[以降同じキー]をクリックしてください。2台目以降の転送時に[接続キー設定]または[接続キー認証]ダイアログボックスは表示されません。

  13. 次のようなダイアログボックスが表示されるので[はい]をクリックします。(同じプロジェクトファイルを再度送信する場合は表示されません。)

  14. 転送が開始されます。
    転送中は次のダイアログボックスが表示され、通信状態が確認できます。
    以下は複数のプロジェクトを送信した場合の例です。
    (表示器は転送中モードに切り替わり、接続機器(PLCなど)との通信が切断された状態になります。)

    • 複数のIPアドレスを転送した場合、1台目が転送中になり、転送が進行すると2台目が転送を開始し、2台目の転送が進行すると3台目が転送を開始しと順次転送されます。

    • 各表示器に転送されるプロジェクトファイルにパスワード設定がされている場合は、パスワードの確認が終わるまでは次の表示器への転送に移りません。

    • 複数の表示器に転送する場合、[以降全てはい]をクリックすると、転送を確認するダイアログボックスは省略され、すべての表示器に転送が実行されます。
      [以降全ていいえ]をクリックすると、転送を確認するダイアログボックスは省略され、転送をすべて中止します。

  15. 転送が完了すると、ダイアログボックスの状態表示が[転送中]→[転送完了]に変わります。
    [閉じる]をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
    (表示器はリセットされ、転送したプロジェクトの画面が表示されます。)

  16. ダイアログボックスを閉じると転送ツールに戻ります。[閉じる]をクリックして転送ツールを閉じます。