26.11 ファイリングデータの流れ

ファイリングデータを表示器内のバックアップメモリ(SRAM)と接続機器間で転送します。

  1. 転送準備
    GP-Pro EX上で作成したファイリングデータは、画面転送によって表示器の内部メモリ(画面エリア*1)または外部ストレージ(外部ストレージ*2)に格納されます。
    ファイリングデータ転送を行うには、まずファイリングデータをバックアップメモリ(SRAM)に書き込む必要があります。
    26.15.1 ファイリングデータ転送(動作設定)
    *1 画面データなどが記憶されるメモリです。GP-Pro EXで作成したファイリングデータは、画面転送によってこのメモリに記憶されます。
    *2 パソコンのUSBストレージ出力先フォルダ内のデータは、画面転送によって表示器に接続しているUSBストレージに転送することはできません。パソコンでフォルダ内のデータをUSBストレージにコピーした上で、そのUSBストレージを表示器に接続してください。

  2. ファイリングデータ転送
    バックアップメモリ(SRAM)内のファイリングデータを接続機器へ、また接続機器のデータをバックアップメモリ(SRAM)へ転送します。
    自動転送と手動転送の2つの転送方法があります。

    自動転送

    コントロールアドレスを設定し、接続機器からビットをONすることでデータを転送します。
    26.14.1 設定手順 - レシピ(ファイリングデータ)を接続機器から転送したい(自動転送)

    手動転送

    画面上に特殊データ表示器[ファイリング]を配置することで、転送したいデータ(ブロック)を画面上で選択し、転送スイッチをタッチしてデータを転送します。
    26.13.1 設定手順 - レシピ(ファイリングデータ)をタッチで転送したい(手動転送)

  3. 内部デバイス経由のファイリングデータ転送
    バックアップメモリ(SRAM)内のファイリングデータは、表示器画面上からは直接編集できません。内部デバイスにデータを格納することにより、表示器画面上のデータ表示器を使用して編集できます。
    26.17.4 内部デバイス経由での手動転送

  4. 外部ストレージへの保存
    バックアップメモリ(SRAM)に格納されたデータは、外部ストレージに保存できます。
    システム設定[本体設定]-[動作設定]タブの[データ保存]で設定します。
    5.4.4.4 本体設定[動作設定] - メモリカード設定

    データの消失

    • GP-4100シリーズ(GP-411*T3を除く)をお使いの場合、ファイリングデータはバックアップメモリ(SRAM)ではなく表示器の仮想バックアップメモリに保存されます。
      画面エリアから仮想バックアップメモリへファイリングデータを転送している間は、表示器の電源をOFFにしないでください。最新のデータが正しく表示されなかったり、仮想バックアップメモリが故障して使用できなくなる恐れがあります。
      また接続機器から表示器へのデータ転送中はオフラインモードに移行しないでください。古いデータに戻る場合があります。

    上記の指示に従わないと、物的損害を負う可能性があります。