15段階のセキュリティレベルでパスワードとユーザIDを設定します。
[ユーザIDを追加する]設定により、「レベルモード」または「ユーザIDモード」が表示されます。
<レベルモード> |
<ユーザーIDモード> |
セキュリティ機能を使用する
セキュリティ機能を使用するかどうかを指定します。
ユーザIDを追加する
レベル設定にユーザIDを追加するかどうかを指定します。
[ユーザID を追加する]にチェックを入れると「ユーザIDモード」、チェックを外すと「レベルモード」です。
23.11 パスワード / ユーザID入力ウィンドウについて
レベル/パスワード
レベルモードの場合
レベル1~15にパスワードを設定します。
入力できるパスワードは半角英数字8文字以内です。大文字、小文字は区別されます。
パスワードは必要なレベルだけを設定できます。すべてのレベルを設定する必要はありません。
レベルモード時は同じパスワードを複数のセキュリティレベルに指定できません。
セキュリティレベル15にパスワードを設定しておくと、表示器上(オフラインモード)ですべてのセキュリティレベルのパスワード変更ができます。
レベル/パスワード/ユーザID
ユーザIDモードの場合
最大100個まで登録できます。
レベルは1~15の範囲で任意に設定します。
入力できるパスワードとユーザIDは半角英数字8文字以内です。大文字、小文字は区別されます。
ユーザIDモード時は同じパスワードを複数のセキュリティレベルに指定できますが、同じユーザIDは複数のセキュリティレベルに指定できません。
レベルモードからユーザIDモードに変更した場合、既にパスワードを設定している行のみユーザIDモードで登録されます。
一度[ユーザIDを追加する]にチェックをした後チェックを外そうとすると、パスワード設定の登録内容をすべて削除する警告メッセージが表示されます。「はい」を選択すると、登録内容がすべて削除されます。
パスワードを表示
[パスワードを表示]にチェックを入れるとパスワードが表示されます。
エクスポート
[ユーザIDを追加する]にチェックを入れていない場合に表示されます。
設定したパスワードを書き出します。指定した出力先に[security]フォルダが作成され、その中にファイル名「Security.csv」で書き出されます。
新規作成/削除
[ユーザIDを追加する]にチェックを入れると[新規作成]、[削除]の表示が有効になります。[新規作成]を選択すると、パスワード/ユーザIDの登録行が1行追加されます。[削除]を選択すると、指定している行が削除されます。
指紋認証設定
[ユーザIDを追加する]にチェックを入れている場合に表示されます。クリックすると[指紋認証設定]ダイアログボックスを表示します。
ログオン画面
パスワードを要求する部品にタッチした際に表示されるログオン画面を次から選択します。
ID、パスワードを表示する
ユーザIDとパスワードを入力してログオンするか、指紋認証でログオンすることができます。指紋が認証されなかった場合でもユーザIDとパスワードでログオンできます。
IDのみを表示する(指紋認証ユニットが必要)
指紋認証でのみログオンすることができます。
IDを表示しない(指紋認証ユニットが必要)
指紋認証でのみログオンすることができます。
ユーティリティ
[ユーザIDを追加する]にチェックを入れている場合に表示されます。
インポート
指紋認証設定ツール用フォーマットのセキュリティデータを取り込みます。
エクスポート
設定したユーザID/パスワード/レベルを書き出します。指定した出力先に[security]フォルダが作成され、その中にファイルが書き出されます。
本体用CSVファイルフォーマット
ユーザID/パスワード/レベルをファイル名「security.csv」で書き出します。
書き出したCSVファイルを外部ストレージに保存すると、特殊スイッチを使用して表示器上でCSVファイルの設定内容を反映できます。また特殊データ表示器[ファイルマネージャ] と[CSV表示器] を使用して表示器画面上で編集することができます。
指紋認証設定ツール用フォーマット
ユーザID/パスワード/レベル/指紋データをファイル名「SecFPDat.bin」で書き出します。指紋データは指紋認証設定ツールまたは表示器の運転中に設定する必要があります。GP-Pro EXでは設定できません。
機能別にセキュリティ設定する
機能別にセキュリティ設定をするかどうかを指定します。
設定できる機能は次のとおりです。
項目 |
機能 |
---|---|
システムカードの取り替え |
- |
オフライン画面移行 |
オフライン機能 |
ロジックモニタ |
ロジック機能 |
オンラインロジックエディット |
ロジック機能 |
GP-Viewerデータ値読み込み |
GP-Viewer機能 |
GP-Viewerデータ値書き込み |
GP-Viewer機能 |
FTPフォルダ内のファイル閲覧 |
FTP 機能 |
FTPフォルダ内のファイル登録・削除 |
FTP 機能 |
Camera Viewer読み込み |
Camera-Viewer EX機能 |
[システムカードの取り替え]はSP5000シリーズ(スタンダードボックスを除く)でのみ表示されます。レベル15で設定した場合、システムカードを別のボックスモジュールに差し込んだ際にパスワードが要求されます。データが不正に使用されるのを防ぐために、パスワードを設定しておくことをお勧めします。
セキュリティ設定をする機能のレベルを指定します。
セキュリティレベル0は、セキュリティがかかっていない状態です。
レベル0またはレベル15
[オフライン画面移行]および[システムカードの取り替え]では、レベル0またはレベル15のどちらかを設定します。
レベル15を設定するには、レベル15のパスワード設定が必要です。
レベル0~レベル15
ロジック機能、GP-Viewer機能、FTP機能では、セキュリティレベルを0~15の範囲で設定できます。ただし、各機能により以下のレベル設定基準があります。
ロジックモニタとオンラインロジックエディット
常に同じレベルか、もしくはオンラインロジックエディットがレベルの高い設定しかできません。
GP-Viewerデータ値読み込みとGP-Viewerデータ値書き込み
常に同じレベルか、もしくはGP-Viewerデータ値書き込みがレベルの高い設定しかできません。
FTPフォルダ内のファイル閲覧とFTPフォルダ内のファイル登録・削除
常に同じレベルか、もしくはFTPフォルダ内のファイル登録・削除がレベルの高い設定しかできません。
チェックするとセキュリティレベルに関係なくその機能の操作が無効になります。[GP-Viewer EXデータ値書き込み]、[FTPフォルダ内のファイル登録・削除]に設定できます。
拡張設定
通知ビットを使用する
接続機器から画面切り替えを行って表示されたパスワード入力ウィンドウが、[ESC]キーによってキャンセルされたことを通知する機能を使用する場合に指定します。
タッチによる画面切り替え時には動作しません。
通知ビットアドレス
接続機器からの制御で表示されたパスワード入力ウィンドウを[ESC]キーでキャンセルした場合、指定した通知ビットアドレスがONします。
システム設定[本体設定]-[表示設定]タブで、[接続機器へ反映]を設定していない場合は、この通知ビットONを監視して、接続機器にて「切替画面番号」を「表示中画面番号」と同じ番号に戻す処理を行ってください。同一の画面番号に戻るとパスワード入力ウィンドウが自動的に閉じます。
[切替画面番号]を接続機器で操作するにはシステムデータエリアを設定してください。
5.4.6 システム設定[本体設定] - [システムエリア設定]の設定ガイド
強制画面切り替えを設定している場合(システムデータエリアの[切り替え画面番号]のアドレスのビット15がONしている状態)、パスワード入力ウィンドウ表示中に自動クリア時間が経過したときは、入力がキャンセルされます。通知ビットアドレスはONになりますが、パスワード入力ウィンドウは表示したままです。
レベルクリアを使用する
[自動クリア時間]で指定した時間内に表示器上での操作や画面切り替えなどが行われない場合に、セキュリティレベルを0に戻すかどうかを指定します。
自動クリア時間
自動クリア時間を1~60分で指定します。
内部デバイスアドレスのビット操作でクリアLS9300の0ビットめをOFF→ONするとセキュリティレベルのクリアが行われ、LS9301に格納されている現在のセキュリティレベルが0になります。セキュリティレベルのクリア完了後、LS9300の0ビットめをOFFに戻してください。(LS9301は読み込み専用です)
画面切替え時の動作
セキュリティレベルを記憶する
一度セキュリティレベルが高くなると、自動クリアされるか、セキュリティコントロールアドレス(LS9300)でクリアするまで、現在レベルが下がらないため、自由に画面切り替えができます。
レベルUP時にパスワードを入力する
現在のセキュリティレベルより低いセキュリティレベルのベース画面に画面切り替えをするときに、切り替え先の画面のセキュリティレベルに下げます。
これにより、次にセキュリティレベルの低い画面から高い画面に切り替えるときには、必ずパスワード認証が必要となります。
例)
セキュリティレベルを記憶する |
現在のレベル |
---|---|
(1)レベル1のパスワード画面 |
0 |
(2)画面Bを表示 |
1 |
(3)パスワード入力必要なし |
1 |
(4)画面Aを表示 |
1 |
(5)パスワード入力必要なし |
1 |
(6)画面Bを表示 |
1 |
(7)レベル2のパスワード画面 |
1 |
(8)画面Cを表示 |
2 |
(9)パスワード入力必要なし |
2 |
(10)画面Bを表示 |
2 |
(11)パスワード入力必要なし |
2 |
(12)画面Cを表示 |
2 |
レベルUP時にパスワードを入力する |
現在のレベル |
---|---|
(1)レベル1のパスワード画面 |
0 |
(2)画面Bを表示 |
1 |
(3)パスワード入力必要なし |
1 |
(4)画面Aを表示 |
0 |
(5)レベル1のパスワード画面 |
0 |
(6)画面Bを表示 |
1 |
(7)レベル2のパスワード画面 |
1 |
(8)画面Cを表示 |
2 |
(9)パスワード入力必要なし |
2 |
(10)画面Bを表示 |
1 |
(11)レベル2のパスワード画面 |
1 |
(12)画面Cを表示 |
2 |
ベース画面切り替え時(サブ表示画面切り替えを含む)のみ適用されます。
ユーザIDモードで[レベルUP時にパスワードを入力する]を選択した場合、画面切り替え時にレベルが下がったとき、システム変数「#H_LoginUserID」は更新されません。
GP-Viewer機能をお使いの場合、GP-Viewer側では[レベルUP時にパスワードを入力する]が選択されていても、動作しません。常に「セキュリティレベルを記憶する」で動作します。
セキュリティ警告を表示する
有効にすると、セキュリティレベルが設定されている機能に対して、設定されたセキュリティレベルより低いレベルのパスワードやユーザーIDで操作を試みた際に警告を表示します。