内部デバイスアドレスのユーザーエリアに格納されているデータをバックアップメモリ(SRAM)にコピーします。内部デバイスバックアップを設定しておくと、表示器の電源を再度投入した際に内部デバイスアドレスに格納していたデータを保持した状態で起動します。
表示器の内部デバイスに格納されたデータは、表示器の電源をOFFしたときや、転送などで表示器がオフラインモードになったタイミングに消去されます。この機能を使用すれば、ユーザーエリア内のデータのバックアップが可能です。
バックアップを行う
表示器内部デバイスのバックアップを行うかどうかを設定します。バックアップの対象になる領域は次のとおりです。
ダイレクトアクセス方式 : LSエリア内のユーザーエリアとUSRエリアのすべて
メモリリンク方式 : システムエリア内のユーザーエリアとUSRエリアのすべて
連続したアドレス内に格納されたデータをバックアップします。例えば、ダイレクトアクセス方式のLSエリアを選択した場合、ユーザーエリアは2箇所(下図の赤枠部分)ありますが、どちらか片方のみをバックアップします。メモリリンク方式でシステムエリアを選択した場合も同様です。
通信方式(ダイレクトアクセス方式とメモリリンク方式)については、以下を参照してください。
2.4.1 負荷をかけずに接続機器(PLCなど)と通信したい(ダイレクトアクセス方式)
2.4.2 対応していない接続機器と通信したい(メモリリンク方式)
内部デバイスの詳細については、以下を参照してください。
A.1 内部デバイスについて
バックアップ先頭アドレス
バックアップする内部デバイスの先頭アドレスを設定します。[アドレス連続数]が確保できる範囲の先頭アドレスを設定してください。
ダイレクトアクセス方式の先頭アドレス設定範囲
[#INTERNAL]の[LS] : LS20~LS2031
[#INTERNAL]の[LS] : LS2096~8999、
[#INTERNAL]の[USR] : USR0~USR29999
メモリリンク方式の先頭アドレス設定範囲
[#MEMLINK] : 20~2031
[#MEMLINK] : 2096~8999
[#INTERNAL]の[USR] : USR0~USR29999
アドレス連続数
バックアップする内部デバイスサイズを設定します。
[バックアップ先頭アドレス]+[アドレス連続数]が、内部デバイスのバックアップ有効範囲を超えている場合は、バックアップ動作が行われません。
LSエリアまたはメモリリンクのシステムエリア使用の場合は1~6904で設定します。USRエリア使用の場合は1~30000で設定します。
バックアップするデータの容量によって画面の表示更新が遅くなる場合があります。