パソコンやマイコンボードなど、それ自体が通信プロトコルを持たない機器(ここでは「ホスト」と称します)と通信する場合は、ホスト側から表示器にデータの書き込み/読み込み要求を行います。表示器はホストの書き込み要求によって送られてくる表示用データを画面表示したり、読み込み要求に応答して、表示器内部に格納しているデータをホストに渡します。
ホスト側のプログラムを実行させることで実現するこの通信方式を「メモリリンク方式」と称します。
設定方法
ホストを接続機器として使用する場合は、[接続機器設定]で次のとおりに設定します。
メーカー : (株)デジタル
シリーズ : メモリリンク
通信時に表示器がホストから表示に必要なデータを得られるように、データを参照できるアドレスを指定して部品やスクリプト機能などを設定します。参照先として設定できるアドレスは表示器内部に2種類あります。
メモリリンク専用システムエリアのアドレス
システムエリアは、ホストの書き込み/読み込み要求のための媒体となる領域です。メモリリンク方式での通信専用エリアです。
A.1.2 システムエリア(メモリリンク方式専用エリア)
例えば、「ワードスイッチ」でのアドレス設定では、[接続機器]で[#MEMLINK]を選択し、アドレス(例:「100」)を入力します。
(例:「ワードスイッチ」でのアドレス入力画面)
メモリリンク方式では表示器の内部デバイス[#INTERNAL]は、[USR]エリアのみ使用できます。例えば、表示器内部で演算した値を一時的に格納された先を参照する時などに指定します。
30,000ワード、すべての領域を自由に使用できるユーザーエリアです。システム設定[接続機器設定]の[文字列データモード]の設定にかかわらず、文字列データの格納順序はLH順で固定です。
メモリリンク方式での通信には使用できません。
[接続機器]で[#INTERNAL]を選択し、アドレス(例:「USR0100」)を入力します。
(例:「ワードスイッチ」でのアドレス入力画面)
他の接続機器と併用する(複数の接続機器をつなぐ)場合は、[#INTERNAL]の[LS]エリアも使用できます。
2.4.3 ダイレクトアクセス方式とメモリリンク方式を併用したい
内部デバイスに格納されたデータは、表示器の電源をOFFした時や、転送などで表示器がオフラインモードに移行したタイミングに消去されます。ただし、ユーザーエリア内のデータはバックアップメモリ(SRAM)にコピーできます。
5.4.4.3 本体設定[動作設定] - 内部デバイスバックアップ