外部ストレージへの保存動作には以下の2種類があります。
通常保存
[CSV保存コントロールワードアドレス]にコマンドを書き込んだ時点で、表示器内に格納されているデータをCSV出力します。
25.7.2 操作手順 - 通常保存
自動保存
指定回数分のデータを表示器内に格納した時点(サンプリングが1周したタイミング)で、データを自動的にCSV出力します。[動作設定]タブの拡張設定で[指定回数終了時に古いデータから上書きする]を指定しているサンプリンググループの場合のみ使用できます。
25.7.3 操作手順 - 自動保存
外部ストレージのデータの書き出しをコントロールするアドレスです。指定したアドレスから連続2ワード分を使用します。32ビットデバイスを指定した場合、下位16ビットのみ使用されます。
ファイル番号を指定してから、アドレスにコマンドを書き込みます。
コマンド/ステータス
ファイル番号を指定してからコントロールアドレスにコマンドを書き込むと、データを外部ストレージへ書き出します。処理を行った結果(ステータス)がアドレスに反映されます。
モード |
ワードデータ |
内容 |
---|---|---|
コマンド |
0001h |
通常保存 |
0020h |
自動保存開始(上書きでデータを格納している場合のみ*1) |
|
0021h |
自動保存終了(上書きでデータを格納している場合のみ*1) |
|
ステータス |
0000h |
正常終了 |
0100h |
書き込みエラー |
|
0200h |
外部ストレージが挿入されていない CFカードカバーが開いている SDカードが書き込み禁止になっている |
|
0300h |
書き込みデータが存在しない |
|
0400h |
ファイル番号エラー |
|
0500h |
コントロールワードアドレスへのコマンド書き込みと、Pro-Server EX、GP-Viewer EXもしくはEtherマルチリンクからバックアップメモリ(SRAM)へのアクセスが同時に発生。 再度コントロールワードアドレスへコマンドを書き込んで、処理を行ってください。 |
|
2000h |
表示器が正常に自動保存の動作モードに入った状態 |
*1 データの格納方法については25.14.3.2 データの格納方法を参照してください。
自動保存中(ステータス「2000h」中)に自動保存終了「0021h」以外の値(コマンド)を書き込んだり、ファイル番号を変更すると、自動保存動作が終了し、その時点までのデータが外部ストレージに書き出されます。書き込まれたコマンドの処理は行われません。またステータスは正常終了「0000h」となります。
コマンドに「0001h」、「0020h」、「0021h」以外の値を書き込んだり、「0020h」を書き込まずに「0021h」を書き込んだ場合は、書き込みエラー「0100h」となります。
[指定回数終了時に古いデータから上書きする]にチェックが入っていないサンプリンググループで自動保存コマンド「0020h」を書き込んだ場合は、エラー「0300h」となります。
ファイル番号
外部ストレージに保存する際のファイル名「SA*****.csv」の*****部分を指定します。ファイル番号の設定範囲は0~65535です。コマンドを書き込む前にファイル番号を設定してください。
CSVファイルは外部ストレージ内に自動で作成されたフォルダの中に保存されます。フォルダはサンプリンググループごとに固定のフォルダ名で作成されます。
保存するデータ |
フォルダ |
ファイル名 |
---|---|---|
サンプリンググループ1のデータ |
\SAMP01 |
SA*****.CSV |
. . . |
. . . |
|
サンプリンググループ64のデータ |
\SAMP64 |
SA*****.CSV |
[外部ストレージの保存先フォルダをファイル数で分割する]を設定した場合は、次のように保存されます。
例) [1フォルダ内ファイル数]を「100」とし、サンプリンググループ1のCSV保存を行った場合
保存するデータ |
フォルダ |
ファイル名 |
---|---|---|
サンプリンググループ1のデータ |
\SAMP01\00000 |
SA00000.CSV~SA00099.CSV |
\SAMP01\00001 |
SA00100.CSV~SA00199.CSV |
|
: |
: |
|
\SAMP01\00655 |
SA65500.CSV~SA65535.CSV |
[ファイル名に日時を付加する]にチェックを入れた場合、ファイル番号のあとにタイムスタンプが付加されたファイル名になります。例) 「SA00001_20170316_12.csv」
通常保存または自動保存開始コマンドを書き込んだ時点のタイムスタンプがファイル名に使用されます。