収集したデータはサンプリンググループ単位で表示器内に格納されます。
指定回数分のサンプリングを終了したあとのデータの格納方法には次の2種類あります。
古いデータを上書きして最新のデータを格納する
データを上書きしないで、別ブロックとして分けて格納する
上記の格納方法は、[動作設定]タブの拡張設定で[指定回数終了時に古いデータから上書きする]を指定するかどうかで設定します。
実行条件が[一定周期]、[ビットON中一定周期]、[ビット変化]の場合は1.の動作のみです。
実行条件が[時刻指定]、[ビットON]の場合は上記1.2.を選択できます。
1.[指定回数終了時に古いデータから上書きする]を指定する
指定回数分のデータ収集が終了しても、表示器に格納されている古いデータから順に上書きして新しいデータを格納するため、サンプリングは自動的に継続されます。
指定回数分のサンプリングが終了すると、[データフルビットアドレス]がONします。これはデータの格納が1周したことを示すだけで、サンプリングは自動で継続されます。1周を確認したあとは、次の1周終了を確認できるよう[データフルビットアドレス]をOFFしてください。
2.[指定回数終了時に古いデータから上書きする]を指定しない
指定回数分のデータ収集を終了すると、続きは別のブロックとして分けて格納を続けます。(ブロックとは、指定回数分のサンプリングデータのまとまりです。) 指定回数xブロック数分のデータを格納すると、それ以降はデータ収集を行いません。
複数のブロックに分けてデータを格納することで、ブロックごとに表示や印字ができます。例えば、1日10回のサンプリングを月~金までの5日間実施したい場合、月曜のデータを「ブロック0」、火曜のデータを「ブロック1」と分けて格納すると、日報として曜日ごとにデータを印字できます。
1つのブロックが終了した時点で[ブロック終了ビットアドレス]がONされます。ブロックの終了を確認したあとは、次のブロックの終了を確認できるよう[ブロック終了ビットアドレス]をOFFしてください。
またサンプリングを行う前には[ブロック終了ビットアドレス]がOFFされているか確認してください。
すべてのデータ収集(回数xブロック数分)が完了すると、[データフルビットアドレス]がONし、以降はサンプリングを実施しません。サンプリング動作を再開するには、指定した[データクリアビットアドレス]をONして格納したデータを消去してください。
25.14.3.3 データの消去