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LIGHT


■製品シリーズ別にみた光の特性

アローシリーズ
電球表示灯タイプ

アローシリーズ
回転灯タイプ

アローシリーズ
フラッシュ表示灯

アローシリーズ
LED表示灯

ランプは点光源ですので、光がワイドに拡散します。
また、グローブにレンズカットを加え、発光面の明るさを落とさずに、より均一化させています。
反射鏡で平行光線に近い光源とし、回転させることで周囲からのアテンションを高めています。回転灯タイプでは、光を拡散させる必要がないので、グローブは素通しにしています。 点灯・点滅タイプと同じ構造ですが、光源にキセノンランプを使用し、非常に強力な閃光を実現しています。明るい場所や遠くからの視認度を上げたい場合に有利な商品です。 小さな高輝度LEDを集合させることにより、強力な光源体とし、反射鏡や、レンズカットしたグローブを透過させることで発光面の明るさを増強させ、視認性の向上をはかっています。



電球・LED・キセノン


【電球】

電球は、フィラメント(金属の細い線)に電流が流れることによりおこる温度放射を利用したもので、フィラメントとしてタングステン線をコイル状にしたものを使用し、ガラス球内には不活性ガス(アルゴンなど)が注入されています。電球は使用電圧が変動しますと、明るさや寿命などの特性も大きく変動する性質があります。一般のガス入り電球では、概ね次のような状況になります。

1.使用電圧が電球の定格電圧より10%低くなりますと、寿命は約4倍に伸び、消費電力は85%となりますが、明るさは約30%低下します。

2.逆に使用電圧が10%高くなりますと、寿命は約1/3と極端に短くなりますが、明るさは約40%、消費電力は約16%上昇します。

アローシリーズ回転灯・表示灯に使用の電球はフィラメント形状に工夫をこらして、特に耐振性、耐衝撃性に優れた構造にしています。




【LED(発光ダイオード)】

LEDは、エレクトロルミネッセンスによる半導体のPN接合に電流注入を行い発光させるものです。発光素子としての半導体は、電気−光変換に工夫がなされたガリウム・砒素(GaAs)やガリウム・リン(GaP)などの化合物半導体が利用されています。そのため、電球のようにフィラメントが焼けぼそるという消耗部分がなく長寿命です。その反面、一般の半導体素子と同様に、過電圧や使用環境温度が寿命に影響を与えますが、消耗部分や機械的摩擦部分が少ないため、特別な耐振構造を必要とせずに優れた耐振性を実現しています。



【キセノンランプ】

短時間に比較的大きなエネルギーをランプに印加し、瞬間的に高出力の光を出す構造のフラッシュランプです。連続発光ランプと比較し、瞬間的に桁違いの電力入力が必要ですが、極めて大きな光量(エネルギー)が取り出せます。このランプの封入ガスには、製作上(材料の選択制)や使用上(発光電圧が低い)などの容易さから Xe ( キセノン ) ガスを利用しており、そのガスの種類から、キセノンランプと呼んでいます。このキセノンランプは、電球のようなフィラメントが無いため、耐振性にすぐれています。また、可視部のスペクトル分布が太陽光に近いうえ、カメラのストロボのような独特の発光方式のため、周囲が明るい環境下にあっても十分に認識でき、情報や異常報知などに威力を発揮します。