アニメーション機能をお使いですか?
原因
フロントレイヤは描画処理が複雑になるため、フロントレイヤに配置している部品または描画の数が多いと表示速度が遅くなる場合があります。
フロントレイヤとベースレイヤは、アニメーション機能を使用している場合に設定される領域のことです。フロントレイヤとベースレイヤはレイヤセパレータによって区切られます。
フロントレイヤ、ベースレイヤ、およびレイヤセパレータの詳細な説明は以下をご参照ください。
21.8 レイヤセパレータについて
対処方法
表示速度を改善したい場合は、アニメーション機能を使用していない部品および描画をベースレイヤに配置してください。アニメーション機能を使用している部品の前面に表示させたい部品および描画は、フロントレイヤに配置してください。
次に、レイヤセパレータの出し方を説明します。
[プロジェクト(F)]メニューから[プロパティ(I)]-[プロジェクト情報(I)]を選択します。
[プロジェクト情報]ダイアログボックスの左の項目一覧から[ファイル情報]を選択します。
[エキスパートモードを有効にする]にチェックを入れます。
[OK]をクリックします。
[表示(V)]メニューから[ワークスペース(W)]-[プロパティウィンドウ(P)]を選択します。
ベース画面を開き、[レイヤ調整]から[アドバンスド]を選択します。
[表示(V)]メニューから[ワークスペース(W)]-[画面データ一覧ウィンドウ(L)]を選択します。
画面データ一覧ウィンドウにレイヤセパレータが追加されていますので、任意で部品および描画の配置をレイヤセパレータの上下に振り分けます。
レイヤセパレータの上部分がベースレイヤで、下部分がフロントレイヤになります。
[画面呼出]描画を使用している場合、呼出対象でアニメーション設定を有効にすると、[画面呼出]描画がレイヤセパレータとなり、フロントレイヤとベースレイヤが設定されます。
呼出対象側では、アニメーション機能を使用していない部品および描画をできるだけベースレイヤに配置する
[画面呼出]描画を配置している画面側では、[画面呼出]描画をできるだけフロントレイヤの前面に配置する
レイヤセパレータを調整する場合、データ表示器にシンボル変数(#H_DispScanTime)を設定して画面に配置しておくと、表示サイクルタイムが表示されます。表示サイクルの変動で調整の効果が確認できます。表示サイクルが小さくなれば、画面表示が改善されます。