25.11.3.1 動作設定 / 時刻指定

指定した時刻から一定のタイミングでデータを収集します。

実行条件

サンプリング動作の実行条件を選択します。[時刻指定]を選択してください。

サンプリング許可ビットアドレス

サンプリングを行うかどうかをコントロールするアドレスを設定します。このアドレスがONしている場合に指定した開始時刻になるとサンプリングを開始し、それ以降は[サンプリング周期]で設定した周期でデータを読み出します。

このアドレスがOFFの場合は開始時刻になってもサンプリングは行われません。

開始時刻

サンプリング動作の開始時刻を指定します。時間はそれぞれ0~23(時)、0~59(分)で設定します。

サンプリング周期

サンプリングを行う周期を15秒単位で0時間0分0秒~23時間59分45秒まで設定できます。

回数

サンプリングを行う回数を設定します。[拡張設定]で[指定回数終了時に古いデータから上書きする]を指定している場合は1~65535回まで、指定していない場合は1~2048回まで設定できます。

終了時刻

[開始時刻]、[サンプリング周期]、[回数]を設定すると、サンプリングが終了する時間が表示されます。

データフルビットアドレス

すべてのサンプリング(指定した[回数]x[ブロック数]分または[回数]x[日数]分)が終了したことを確認するかどうかを指定します。すべてのサンプリングが終了すると、指定したビットアドレスがONになります。

[拡張設定]で[指定回数終了時に古いデータから上書きする]にチェックが入っていない場合は、このアドレスがONになると以後のサンプリングは行われません。再開するには[データクリアビットアドレス]をONにして、表示器内のサンプリングデータを消去してください。

[指定回数終了時に古いデータから上書きする]にチェックが入っている場合は、このアドレスがONになってもサンプリングは継続して行われます。

データクリアビットアドレス

サンプリングデータの消去をコントロールするビットアドレスを指定します。このアドレスをONすると、表示器内に格納されているサンプリンググループのデータが消去されます。消去が完了するとこのビットは自動的にOFFされます。

拡張設定

[拡張設定]ダイアログボックスを表示します。

[指定回数終了時に古いデータから上書きする]の指定の有無によって設定項目が異なります。

指定回数終了時に古いデータから上書きする

指定回数分データを収集したあと、一番古いデータから順に上書きで格納していくかどうかを指定します。

ここを指定した場合は、すべてのデータ収集([回数]x[日数]分)を終了しても、格納されている古いデータから上書きで格納していくことでサンプリング動作は継続されます。

指定しない場合は、既に格納しているデータは上書きせず、別ブロックとして新たに回数分を格納します。すべてのデータ([回数]x[ブロック数]分)を格納したあとは、格納しているデータが消去されるまでサンプリングは実行されません。

日数

何日分のサンプリングデータを表示器内に保持しておくかを指定します。指定した日数分を格納すると、1日目のデータから順に上書きで格納していきます。設定範囲は1~2048です。[回数]x[日数]が65535以下となるよう、設定範囲は自動的に制限されます。

ブロック数

指定回数分のデータのまとまりを「ブロック」と呼びます。1つのサンプリンググループ内に設定するブロックの数を指定します。設定範囲は1~2048です。

[回数]x[ブロック数]が65535以下となるよう、設定範囲は自動的に制限されます

ブロック終了ビットアドレス

1ブロック分(指定した回数分)のサンプリングが終了したことを確認するかどうかを指定します。1ブロック分のサンプリングが終了すると、指定したビットアドレスがONになります。

このアドレスがONになっても、指定した[ブロック数]分までサンプリングは継続して行われます。

  • このアドレスは自動ではOFFされません。次のブロックの終了を確認するためにはOFFに戻してください。

時刻データを付加する

サンプリングした時刻を、収集したデータとともに格納します。この設定はチェックありで固定です。

データの有効/無効フラグを付加する

データが正常に取り込めたかどうかを監視するフラグを、収集したデータとともに格納します。この設定はチェックありで固定です。

サンプリングデータを保持する(SRAM使用)

サンプリングデータをバックアップメモリ(SRAM)に保存するかどうかを指定します。保存しない場合、表示器本体の電源OFFやリセットでサンプリングデータが消去されます。

サンプリングデータをバックアップする

指定した回数分のサンプリングが終了するたびに、自動的にバックアップメモリ(SRAM)内のサンプリングデータを外部ストレージにバックアップするかどうかを指定します。データはバイナリ形式のファイルで保存されます。
外部ストレージにバックアップしたデータは、ヒストリカルトレンドグラフで過去データ表示を行う際に使用されます。外部ストレージにバックアップしていない場合は、バックアップメモリ(SRAM)に保存されている回数分しか過去データ表示ができません。

25.14.1 サンプリングデータの容量

保存先

バックアップデータの保存先を[CFカード](または[SDカード])、[USBストレージ]から選択します。

保存先には、サンプリンググループ別にフォルダが自動で作成されます。保存ファイル名はタイムスタンプ(保存時の年月日時分秒)になります。

保存例 : 2007年7月2日14時30分5秒に保存された場合

\SAMP**\T070702_143005#.bin
(「**」はサンプリンググループ番号、「#」はインデックス番号)

バックアップ回数

バックアップデータを書き出す回数(作成するファイル数)を1~500で設定します。

バックアップ回数を超えた場合

バックアップデータのファイル数がバックアップ回数で設定した値を超えた場合の動作を選択します。

一番古いファイルを削除し、新しいファイルを追加します。

バックアップするのを止めます。ステータスアドレスには「9」(ファイル数オーバー)が格納されます。

ステータスアドレス

保存時の動作状況やエラー情報を、指定したアドレスに格納するかどうかを指定します。

エラーステータスは次のエラーコードを示します。

エラーコード

ビット 12 ~ 15

内容

詳細

0

正常終了

処理が正常に終了した

1~3

予約

4

外部ストレージなし

外部ストレージが表示器に挿入されていない

CFカードカバーが開いている

USBストレージが正しくフォーマットされていないか、壊れている

5

ライトエラー

外部ストレージの空き容量が足りないか、書き込み中に外部ストレージが抜かれた

表示器の時刻設定を戻すなどしたため、同一時刻のバックアップデータが既に10個存在する

SDカードが書き込み禁止になっている

インデックスファイルが読み取り専用になっている(SP5000シリーズまたはGP4000シリーズ)

6

予約

7

CFカードエラー

CFカードが正しくフォーマットされていないか、壊れている

8

予約

9

ファイル数オーバー

設定ファイル数を超えた