25.14.3.1 データ収集のタイミング

サンプリング動作には、大きく分けて、時間周期で収集する方法とビットの状態によって収集する方法があります。

以下にサンプリングの実行条件とそれぞれの動作の特徴をご紹介します。

時間周期

サンプリングの実行条件

特徴

時刻指定

指定した時刻になるとサンプリングを開始し、それ以降は指定した周期でデータを収集します。

  • 開始時間が設定できます。

  • サンプリング周期は15秒単位で設定します。

  • 指定した回数分のデータを収集したあと、一番古いデータから順に上書きして格納するか、上書きしないで新たに別のブロック*1として格納するかを選択できます。

一定周期*2

表示器の電源投入後から一定の周期でデータを収集します。

  • サンプリング周期は100ms(ミリ秒)単位または1s(秒)単位で設定できます。

  • 指定した回数分のデータを収集したあと、一番古いデータから順に上書きして格納します。

ビットON中一定周期*2

指定ビットがONしている間だけ、表示器の電源投入後から一定周期でデータを収集します。

  • サンプリング周期は100ms(ミリ秒)単位または1s(秒)単位で設定できます。

  • 指定ビットがOFFの間は、周期がきてもデータを収集しません。

  • 指定した回数分のデータを収集したあと、一番古いデータから順に上書きして格納します。

ビット

サンプリングの実行条件

特徴

ビットON

指定したビットを任意のタイミングでONするたびにデータを収集します。

  • 指定した回数分のデータを収集したあと、一番古いデータから順に上書きして格納するか、上書きしないで新たに別のブロック*1として格納するかを選択できます。

ビット変化*2

指定したビットを任意のタイミングで変化(ON/OFF)させるたびにデータを収集します。

  • 指定した回数分のデータを収集したあと、一番古いデータから順に上書きして格納します。

*1 指定した回数分のサンプリングデータのまとまりを「ブロック」と呼びます。

25.14.3.2 データの格納方法

*2 [一定周期]、[ビットON中一定周期]、[ビット変化]は、設定したすべてのアドレスデータを常時読み込み、実行条件が成立した時点のデータを表示器内に格納します。

時刻指定

接続機器(PLCなど)の[サンプリング許可ビットアドレス]がONしている状態で、指定した[開始時刻]がくると、表示器は指定したアドレスのデータを読み出します。そのあとは指定した周期で読み出しを行います。

サンプリング周期の時間監視は表示器内部の時計で行われます。

一定周期

表示器本体の電源投入後から指定した一定の周期でデータを読み出します。

サンプリング周期の時間監視は表示器内部の時計で行われます。

ビットON中一定周期

接続機器(PLCなど)の[サンプリング起動ビットアドレス]がONの間、指定した一定の周期でデータを読み出します。サンプリング周期の時間監視は表示器内部の時計で行われます。

ビットON

接続機器(PLCなど)の[サンプリング起動ビットアドレス]をONすると、指定したアドレスのデータを表示器へ読み出します。表示器がデータの読み出しを終えると[ACKビットアドレス]がONされます。

接続機器(PLCなど)が[ACKビットアドレス]がONしたことを検出したら、[サンプリング起動ビットアドレス]をOFFしてください。[サンプリング起動ビットアドレス]をOFFすると、[ACKビットアドレス]は自動的にOFFされます。

ビット変化

接続機器(PLCなど)の[サンプリング起動ビットアドレス]がONまたはOFFすると、指定したアドレスのデータを表示器へ読み出します。