作成したCSVデータには、転送先アドレスなどの情報は含まれていません。転送に必要な条件(転送先アドレスや転送するデータ数など)は、データとは別にあらかじめ設定しておきます。
条件設定例
同じアドレスに転送したいファイルをまとめて、1個の条件(GROUP)として設定します。
ファイル番号は、ファイル名「ZR*****.csv」の*****部分です。
*1 転送先(または転送元)となる先頭アドレスです。接続機器のアドレスや内部デバイスアドレスが設定できます。
*2 同じ条件で転送したいファイルの範囲(先頭番号から終了番号まで)を指定します。
「ZR00000.csv」と「ZR00010.csv」のCSVデータを接続機器(PLCなど)に転送すると、「ZR00000.csv」が条件No.0、「ZR00010.csv」が条件No.1の条件設定に従って書き込まれます。
条件設定で指定したデータ数と、レシピ(CSVデータ)のデータ数が一致しない場合、少ないほうのデータ数で転送されます。
条件設定のファイル番号の設定([先頭番号]から[終了番号]まで)は、複数の条件に重複しないよう設定してください。ファイル番号が複数の条件に重複して設定されている場合は、小さいほうの番号の条件に従って転送されます。(下表の設定例の場合、重複しているZR00002.CSVとZR00003.CSVのファイルは、条件No.「0」の条件に従って転送されます。)
条件No. |
条件名 |
|
ファイル番号 |
0 |
製品A |
|
0-3 |
1 |
製品B |
|
2-5 |
あらかじめ固定で条件を設定するのではなく、転送時に条件(転送先アドレスやデータ数など)を設定することもできます。
26.10.2.2 アドレス動作の場合
外部ストレージから接続機器へ転送する場合、条件設定で設定した[表示形式]、[ビット長]により、転送される値は次のように処理されます。
Dec
32ビットを超える値は上限値(符号なし「4294967295」、符号あり 「-1」)で接続機器へ出力されます。32ビットまでの値であっても、[ビット長]を[16ビット]に設定している場合は、上限値を超える値は、上位16ビットは無視され、下位16ビットの値で出力されます。(例:「70000」(0x11170)→「4464」(0x1170))
0~9以外の文字や小数点が含まれている場合は、それ以降の文字は読み込まれません。(例:「12A34」→「12」)
Hex
32ビットを超える値は上限値「FFFFFFFF」で接続機器へ出力されます。32ビットまでの値であっても、[ビット長]を[16ビット]に設定している場合は、上限値を超える値は、上位16ビットは無視され、下位16ビットの値で出力されます。(例:「0x11170」→「0x1170」)
0~9、A~F(半角含む)以外の文字が含まれている場合は、それ以降の文字は読み込まれません。(例:「12G34」→「12」)
Float
整数部17桁、小数点以下16桁を超える値は「0」として扱われます。(例:「123456789012345678.9」→「0」)
0~9以外の文字が含まれている場合は、それ以降の文字は読み込まれません。また小数点が2つ以上ある場合は2つ目以降の文字は読み込まれません。(例:「12.3.4」→「12.3」)
[表示形式]にかかわらず、タブや半角スペースが含まれている場合は飛ばして読み込まれます。(例:「12_34」→「1234」)