26.10.2.1 条件動作の場合

転送したいファイル数とファイル番号を指定して、[コントロールワードアドレス]のビット0をONすると、外部ストレージ内のCSVデータを[条件設定]で指定した条件に従って接続機器(PLCなど)に書き込みます。またビット1をONすると、接続機器(PLCなど)のデータを[条件設定]に従って外部ストレージに保存します。
アドレスに指定したデバイスによって使用されるアドレス数は異なります。

例)アドレスに16ビットデバイスを指定した場合

最大64ファイルまで同時に転送できます。

このアドレスのビット0~2の状態によりデータを転送します。

転送状態や転送の結果がこのアドレスに反映されます。

エラーコード(エラーステータスに反映される処理結果です)

0

正常終了

転送処理が正常に終了した

1

ファイル番号なし

外部ストレージから接続機器への転送時に、転送対象のファイルが存在しない

2

転送条件番号なし

転送時に、指定したファイル番号に対応した条件No.(GROUP NO)が存在しない

3

内部デバイス範囲エラー

外部ストレージから接続機器への転送時に、転送先頭アドレスが内部デバイスに設定されている場合、内部デバイスの範囲を超えるデータを転送しようとした

4

外部ストレージなし

外部ストレージが表示器に挿入されていない、またはCFカードカバーが開いている

5

リードエラー

外部ストレージから接続機器への転送時に外部ストレージからの読み出しに失敗した

6

ライトエラー

接続機器から外部ストレージへの転送時に外部ストレージへの書き込みに失敗した、または空き容量がない

SDカードが書き込み禁止になっている

7

CFカードエラー/USBストレージエラー

CFカード/USBストレージが正しくフォーマットされていないか、壊れている

8

(予約)

-

9

検索文字列なし

条件検索転送時に、検索文字列に一致するCSVファイルが存在しない

10

インデックスファイルエラー

インデックスファイルのフォーマットが正しくない

11

(予約)

-

12

書き込みエラー

外部ストレージから接続機器への転送時に接続機器への書き込みに失敗した

13

読み込みエラー

接続機器から外部ストレージへの転送時に接続機器からの読み出しに失敗した

転送するCSVファイルの数(1~64まで)を格納します。
「0」の場合、[コントロールワードアドレス]をONしてもデータは転送されません。またステータスも更新されません。

転送する1個目のファイル番号を格納します。
以降、指定した[ファイル数]分のファイル番号を転送したい順に格納します。

自動転送(条件動作)のタイミングチャート

コントロールアドレスのビット0(またはビット1)がONすると、転送中ビット(ステータスのビット0)がONになります。

転送が正常に完了した場合は、転送中ビットがOFFし、転送完了ビット(ステータスのビット1)がONします。

転送完了ビットのONを確認して、コントロールアドレスのビットをOFFしてください。

コントロールアドレスのビットをOFFすると、転送完了ビットは自動的にOFFされます。

転送に失敗した場合は、転送中ビットがOFFし、エラーステータス(ステータスのビット12~15)にエラーコードがセットされます。コントロールアドレス、ステータスのビットをすべて「0」に戻してから次の転送を行ってください。