次の表示器をご使用の場合、各種ユニットを組み合わせることで遠隔地にある外部I/Oの制御ができるようになります。
AGP-*****-CA1MおよびLT4000シリーズ
CANopenマスタードライバを内蔵しています。
これらの表示器にオプション品のCANopenスレーブHTBユニット(型式 : HTB-1C0DM9LP) (以下、「HTB」と称します)や、市販のCANopen対応のスレーブユニットを接続することで、遠隔地にある外部I/Oの制御ができます。
LT3000シリーズ
オプション品のCANopenマスタユニット(型式 : CA8-CANLT-01)を取り付けることで、HTBや市販のCANopen対応のスレーブユニットを接続し、外部I/Oの制御ができます。
SP5000シリーズ パワーボックス/エクストリームボックス
オプション品のCANopenマスタユニット(型式 : PFXZCHEUCAM1)を取り付けることで、HTBや市販のCANopen対応のスレーブユニットを接続し、外部I/Oの制御ができます。
31.9.2 他社のスレーブを接続するには - CANopen
表示器1台に対しHTBまたはCANopen対応のスレーブユニットを最大63個まで接続したオープンネットワークを構築できます。
HTBにEXモジュールを装着することでI/Oを拡張できます。EXモジュールはHTB1個につき最大7個まで装着できます。
CANopenの仕様はCiAが規定しており、CiAのウェブサイトでご覧になれます。
http://www.can-cia.org
CANopenの仕様や基本的構造についての詳細は、CiAのウェブサイトをご覧ください。
CANopenマスタードライバについて
DS301V4.02、DSP302V3.2およびDS405V2.0 のプロファイルを使用しています。DS301はアプリケーション層および通信用プロファイルです。DSP302 は CANopen マネージャおよびプログラマブル CANopen デバイス用のフレームワークです。DS405V2.0 は IEC61131-3 のプログラマブルデバイス用プロファイルです。
11ビットのCOB-ID(CAN2.0A)に対応しています。29ビットのCOB-ID(CAN2.0B)には対応していません。
HTBの場合、通信はPDOパケット単位で行われます。システム全体ではRxPDOは最大252個まで、TxPDOは252個まで対応できます。また、TPDO4~ とRPDO4~に割付する場合、全スレーブの設定合わせて64個に制限されます。
フライングマスター*1には対応していません。
ネットワーク構成はコンサイスDCFファイル*2に保存されます。このDCFファイルはプロジェクト転送時に表示器に転送されます。
LT4000シリーズをご使用の場合、マスター自身に対するストア/リストアは対応していません。
*1 フライングマスターとは、ネットワークにCANopenマスターとして使用できるデバイスが複数存在している場合に、フライングマスターがネットワークにおけるマスターを動的に決定できる機能です。
*2 コンサイスDCFとは、バイナリデータ形式のデバイス設定ファイルです。このデータをNMTマスターにダウンロードすることによりCANopenネットワークの設定を行います。(NMTマスターとは、スレーブノードの動作をコントロールする機能です。CANopenネットワーク内に1つのみ存在し、このNMTマスター機能をもつノードがCANopenマスターとなります。)
オプション品のCANopenHTBスレーブユニットでは、以下の機能が使用できます。
機能 |
点数 |
内容 |
参照先 |
|
標準入出力 |
標準入力 |
12点 |
- |
|
標準出力 |
8点 |
- |
EXモジュールを使用してI/Oを拡張する場合は、以下を参照してください。
31.9.6 EXモジュールを使ってI/Oを拡張する