変数のタイプには、ビット変数、整数変数、フロート変数、リアル変数、タイマ変数、カウンタ変数、時刻変数、日付変数、PID変数の9種類があります。
ビット変数
ON/OFFを示す1ビットの長さの変数で、0(OFF)か1(ON)の値を持ちます。
整数変数
32ビットの長さの符号付変数で、-2147483648(16#80000000)~2147483647(16#7FFFFFFF)の整数値を持ちます。
フロート変数
32ビットの長さの変数で、±1.175494351e-38~±3.402823466e+38の浮動小数点と0の値を持ちます。小数点以下7桁まで使用できます。
リアル変数
64ビットの長さの変数で、±2.2250738585072014e-308~±1.7976931348623158e+308の浮動小数点と0の値を持ちます。小数点以下15桁まで使用できます。
タイマ変数
タイマ命令を使用する場合は、タイマ変数を用います。
タイマ変数は、次の5つの専用変数で構成されています。
命令の詳細については、32. ロジック命令一覧を参照してください。
専用変数 |
内容 |
変数設定 |
PT |
設定値 |
32ビット整数 |
ET |
現在値 |
32ビット整数 |
Q |
出力 |
ビット |
TI |
計測 |
ビット |
R |
タイマリセット |
ビット |
カウンタ変数
カウンタ命令を使用する場合は、カウンタ変数を用います。
カウンタ変数は、次の7つの専用変数で構成されています。
命令の詳細については、32. ロジック命令一覧を参照してください。
専用変数 |
内容 |
変数設定 |
PV |
設定値 |
32ビット整数 |
CV |
現在値 |
32ビット整数 |
Q |
出力 |
ビット |
QD |
ダウンカウンタ出力 |
ビット |
QU |
アップカウンタ出力 |
ビット |
UP |
アップカウンタ |
ビット |
R |
カウンタリセット |
ビット |
カウンタをリセットしたスキャンでは、カウンタの更新は行われません。カウンタのリセットのために1スキャン必要となります。
カウンタ変数が非保持の場合でも、専用変数カウンタPV(設定値)は保持されます。
30.3.2.4 変数の保持設定
日時変数
日時命令を使用する場合は、日時変数を用います。
日時変数は、次の3つの専用変数で構成されています。
命令の詳細については、32. ロジック命令一覧を参照してください。
専用変数 |
内容 |
変数設定 |
YR |
年(0~99) |
32ビット整数 |
MO |
月(1~12) |
32ビット整数 |
DAY |
日(1~31) |
32ビット整数 |
時刻変数
時刻命令を使用する場合は、時刻変数を用います。
時刻変数は、次の3つの専用変数で構成されています。
命令の詳細については、32. ロジック命令一覧を参照してください。
専用変数 |
内容 |
変数設定 |
HR |
時(0~23) |
32ビット整数 |
MIN |
分(0~59) |
32ビット整数 |
SEC |
秒(0~59) |
32ビット整数 |
PID変数
PID命令を使用する場合は、PID変数を用います。
PID変数は、次の11の専用変数で構成されています。
命令の詳細については、32. ロジック命令一覧を参照してください。
PID変数は、すべて保持型変数になります。
専用変数 |
内容 |
変数設定 |
KP |
比例定数(x1000) |
32ビット整数 |
TR |
積分時間(x1000) |
32ビット整数 |
TD |
微分時間(x1000) |
32ビット整数 |
PA |
処理無効範囲 |
32ビット整数 |
BA |
バイアス |
32ビット整数 |
ST |
サンプリング周期 |
32ビット整数 |
Q |
PID処理完了フラグ |
ビット |
UO |
出力下限値オーバー |
ビット |
TO |
出力上限値オーバー |
ビット |
PF |
処理無効範囲フラグ |
ビット |
IF |
積分範囲処理フラグ |
ビット |