表示器の機種により、同時に通信できる接続機器ドライバの数は異なります。
1.5 機種別サポート機能一覧
接続機器を変更した場合は、変更後に部品や、Dスクリプト、アラーム等のデバイスアドレスの再設定が必要です。また[画面切替]が設定された特殊スイッチを使用している画面は、各画面でそれぞれ保存し直してください。
[接続機器の変更]ダイアログボックスで[変更]ボタンから変更すると、変更先にデバイスコードがなければアドレス変換パターンが正確に表示されない場合があります。プロジェクトで使用中のデバイスアドレスをすべて再確認し、適切なものに修正してください。
複数接続でイーサネット通信ドライバを使用する場合、同じドライバは[UDP]、[TCP]どちらか一方しか設定できません。
例) [接続機器1]にMELSEC A Ethernet [UDP]タイプを設定した場合、[接続機器2]にMELSEC A Ethernet [TCP]タイプは設定できません。
複数接続されている接続機器の設定を削除する場合、すでにプロジェクト内でアドレスが使用されている接続機器を削除することはできません。接続機器の設定を削除できない場合は、[プロジェクト]メニューの[ユーティリティ]を選択して[クロスリファレンス]を開き、どのアドレスが使用されているか確認してください。使用中のアドレスをアドレス一括変換でほかのアドレスに置き換えるか、不要であればそのアドレスを削除してから接続機器の設定を削除してください。
システムエリア先頭アドレスを指定した接続機器の通信スキャンを停止することはできません。ただし、システムデータエリアを使用しない場合は通信スキャンを停止することができます。
5.4.6 システム設定[本体設定] - [システムエリア設定]の設定ガイド
複数のドライバを使用する場合、プロジェクト全体で128台までの接続機器が接続できます。イーサネット通信ドライバを複数使用する場合は、台数制限に加えて占有するソケットが96個以下になる必要があります。
制限を超えるような接続機器の追加やドライバの変更はできません。
ソケットの占有数はTCPまたはUDPによって異なります。
TCPの占有数 : 接続機器1台につきソケット1個
UDPの占有数 : ドライバ1種につきソケット1個
間接機器を設定した場合の制限事項
1つのドライバに設定できる間接機器は64台までです。
LT3000シリーズ、ST3000シリーズ、GP-3200シリーズを選択している場合、間接機器を設定すると画面エリアが1Mバイト分使用されます。プロジェクトファイルの送信サイズは、表示器の画面エリア容量から1Mバイト分を引いたサイズ以内におさめてください。画面エリア容量は表示器の機種によって異なります。
1.5 機種別サポート機能一覧
システム設定[接続機器設定]で同じ間接機器を使用できるのは、[個別機器設定]ダイアログボックスで設定した[シリーズ]が同じか、または次の条件を満たす場合です。
メーカー |
ドライバ |
[個別機器設定]での設定条件 |
オムロン(株) |
CS/CJ/NJシリーズ EtherNet/IP |
[シリーズ]が[CJ2シリーズ]または[NJシリーズ]でタグデータを使用した場合に、同じタグデータを使用していること |
富士電機(株) |
MICREX-SX シリーズSIO MICREX-SX シリーズイーサネット |
[変数データを使用する]が有効の場合に、同じ変数データを使用していること |
三菱電機(株) |
iQ-R/Fイーサネット(SLMP Client) |
[シリーズ]で[iQ-R]を選択して、[ラベルを使用]が有効な場合に、同じラベルデータを使用していること |
Beckhoff Automation GmbH |
TwinCAT ADS/AMS |
[シリーズ]で[エンベデッドPC/IPC]を選択した場合に、同じTPYファイルを使用していること |
CoDeSys Automation Alliance |
CoDeSys Ethernet CoDeSys SIO |
[Access]で[Symbolic Address]を選択した場合、同じSymbol Fileを使用していること |
CoDeSys V3 Ethernet |
同じタグデータを使用していること |
|
Modbus-IDA |
汎用MODBUS RTU SIO マスタ 汎用MODBUS TCPマスタ |
次の設定項目の設定が同じであること
|
Rockwell Automation, Inc. |
EtherNet/IP |
[シリーズ]で[Control/Compact/Flex Logix シリーズネイティブ]を選択した場合に、同じタグデータを使用していること |
Schneider Electric SA |
MODBUS SIO マスタ MODBUS TCP マスタ |
次の設定項目の設定が同じであること
|
Siemens AG |
SIMATIC S7 イーサネット SIMATIC S7 MPI 直結 TIA Portal Ethernet |
[タグデータを使用する]が有効な場合に、同じタグデータを使用していること |
Siemens Building Technologies |
SAPHIR SIO |
同じターゲットとデータポイントを使用していること |
アドレスに間接機器を指定できるのは、部品、図形のアニメーション設定、共通設定[グローバルDスクリプト設定]、共通設定[グローバルファンクション設定]です。これ以外の共通設定やシステム設定では間接機器のアドレスを指定できません。
間接機器を設定すると、表示スキャンごとに[機器指定アドレス]が監視されます。このため、画面上に間接機器のアドレスを指定した部品がなくても、間接機器を設定していないプロジェクトファイルに比べて表示スキャンの速度は遅くなります。
[機器指定アドレス]の機器IDを変更してから次の操作を行うまでの間は、表示スキャンタイム以上の間隔をあけてください。[機器指定アドレス]は表示スキャンの最後に監視され、値が変更されていれば次の表示スキャン開始時から変更された機器IDの接続機器と通信します。そのため機器IDを変更してから実際に接続先の接続機器が切り替わるまでの間は、変更前の接続機器と通信していますのでご注意ください。
例えば、マルチファンクションスイッチで機器IDを切り替える動作のあとにデータ書き込み動作を設定していても、変更後の接続機器にデータ書き込みが行われるわけではありません。変更前の接続機器に書き込まれます。
存在しない機器IDに切り替えたとき、間接機器アドレスを指定している部品は動作しません。このとき、アドレスを常時監視している部品(データ表示器[数値表示]など)は、エラーメッセージが表示されません。
以下の部品に間接機器アドレスを設定している場合は、存在しない機器IDを指定したあと、存在する機器IDに切り替えた時点でエラーメッセージが表示されます。エラーメッセージは表示されますが、以降は正常に動作します。
テキストアラーム部品の[サブ表示]タブの[ワードアドレス]
RPAウィンドウ表示器の[RPA起動ビットアドレス]
動画表示器の[ステータスワードアドレス1]、[ステータスワードアドレス2]
拡張スクリプトでは間接機器を使用できません。間接機器を指定した[スクリプトタイプ]が[Dスクリプト]のユーザー定義関数を呼び出しても正しく動作しません。
接続機器を切り替えたときは、画面切り替え機能と同様の動作になります。ただしグローバルDスクリプトの処理は、通常の画面切り替え時と異なり、接続機器の切り替えが行われると、グローバルDスクリプトの先頭(最初に登録したスクリプトID)から開始されます。
接続機器を切り替えたときは、グローバルDスクリプト、グローバルファンクションスイッチの接続機器との通信が切断されます。切り替え後の接続機器との通信が確立するまで、動作しません。
[ビットモーメンタリスイッチ]または[自動OFF付きグループ]を設定したビットスイッチを設定していた場合、接続機器切り替え時に自動的にビットがOFFになります。
ウィンドウを表示中に接続機器を切り替えたときは、ウィンドウが閉じます。ウィンドウの起動条件が満たされている場合は自動的にウィンドウが再度表示されます。
GP-Viewer EXが非同期モードの場合(または同期モードから非同期モードへ変更した場合)、表示器側(サーバ)とGP-Viewer EX側で別々の機器IDが使用できます。
同期モードの場合(または非同期モードから同期モードへ変更した場合)は、GP-Viewer EX側の[機器指定アドレス]には、表示器側の機器IDがコピーされます。
詳細は以下を参照してください。
37.12.1 GP-Viewer EXの制限事項
GP-Viewer EXを使用する場合は、設定した[機器指定アドレス]と同じアドレスを以下の機能で使用しないでください。
共通設定[文字列テーブル設定]の[切替制御アドレス]
共通設定[セキュリティ設定]-[インターロック設定](グローバルインターロック)
共通設定[アラーム設定]
共通設定[サウンド設定]
[機器指定アドレス]と同じアドレスを使用しても、画面モードを同期から非同期に変更後にGP-Viewer EX側で[機器指定アドレス]の値を切り替えた場合は、部品(データ表示器など)の動作とは一致しません。
例)同期モードでGP-Viewer EXを接続したあと、非同期モードに変更した場合
データ表示器 : 参照先は表示器側からGP-Viewer EX側に変更
文字列テーブル : 参照先は表示器側のまま、変更なし
Pro-Server EXでは間接機器は使用できません。
間接機器を設定すると、アドレス指定時に以下のシステム変数が選択できますが、選択しても動作はしません。直接接続機器のシステム変数を使用してください。
[Indirect*]#H_ErrorStatus
[Indirect*]#H_DriverCycleTime
[Indirect*]#H_DriverErrorCode
[Indirect*]#H_DriverErrorCount
[Indirect*]#H_DriverErrorDate
[Indirect*]#H_ScanOffControl
[Indirect*]#H_ScanOffStatus