A.1.2.2 システムデータエリア(メモリリンク方式)

システムデータエリアの各アドレスに書き込むデータの内容を示します。

システムデータエリアの構成

#MEMLINK

内容

ビット

詳細

0

予約

-

予約

1

ステータス

0~1

予約

2

プリント中

3

データ表示部品 設定値書き込み

4~7

予約

8

データ表示部品 入力エラー

9

表示ON/OFF 0:ON、1:OFF

10

バックライト切れ検出

11~15

予約

2

予約

-

予約

3

エラーステータス

0~2

未使用

3

画面記憶メモリチェックサム

4

SIOフレミング

5

SIOパリティ

6

SIOオーバーラン

7

未使用

8

バックアップ電池交換時期

9

未使用

10

バックアップ電池切れ

11~15

未使用

4

時計データの現在値(年)

0~7

西暦の下2桁(BCD2桁)

8~15

未使用

5

時計データの現在値(月)

0~7

01~12月(BCD2桁)

8~15

未使用

6

時計データの現在値(日)

0~7

01~31日(BCD2桁)

8~15

未使用

7

時計データの現在値(時)

0~7

00~23時間(BCD2桁)

8~15

未使用

8

時計データの現在値(分)

0~7

00~59分(BCD2桁)

8~15

未使用

9

予約

-

予約

10

割り込み出力(タッチOFF時)

-

ワードスイッチ(16ビット)で書き込む場合、指をはなすと下位8ビットの内容が割り込みコードとして出力されます。

11

コントロール

0

バックライトOFF

1

ブザー

2

プリント開始

3

予約

4

ブザー音出力

5

AUX出力許可

6

画面をタッチして画面復帰(「表示OFF」から「表示ON」状態)すると「FFh」を書き込む

0:割り込み出力しない

1:割り込み出力する

7~10

予約

11

印字中止

12~15

予約

12

画面表示のON/OFF

-

FFFFhで画面表示をOFF

0hで画面表示

13

割り込み出力(タッチON時)

-

ワードスイッチ(16ビット)で書き込むと、下位8ビットの内容が割り込みコードとして出力されます。

14

予約

-

予約

15

切り替え画面番号/表示中画面番号

-

1~9999(BIN)

1~7999(BCD)

16

ウィンドウコントロール

0

ウィンドウ表示

0:OFF、1:ON

1

ウィンドウの重なり順序の入れ替え

0:可、1:不可

12~15

予約

17

ウィンドウ登録番号

-

間接指定で選択したグローバルウィンドウの登録番号1~2000(BIN/BCD)

18

ウィンドウ表示位置(X座標)

-

間接指定で選択したグローバルウィンドウの左上隅の表示位置(BIN/BCD)

19

ウィンドウ表示位置(Y座標)

-

 

各アドレスの詳細 - システムデータエリア

アドレス「0」、「2」、「9」、「14」は予約領域です。

必要ビットのみをビット単位で監視してください。予約ビットは表示器のシステムでメンテナンスなどに使用している場合がありますのでON/OFFはしないでください。

ビット

内容

詳細

0.1

予約

-

2

プリント中

印刷中にビットがONします。このビットONにオフラインモードに切り替えると、出力が乱れる場合があります。

3

設定値書き込み*1

データ表示部品(設定値入力)による書き込みが発生するごとにビットが反転します。

4~7

予約

-

8

データ表示部品 入力エラー*1

現在入力中のデータ表示部品が警報設定されている場合、警報範囲外の値を入力するとビットがONします。

警報範囲内の値を入力するか画面が切り替わるとOFFになります。

9

表示ON/OFF

(0:ON、1:OFF)

表示器画面の表示のON/OFFを、接続機器(PLCなど)から検出できます。

このビットは以下の場合に変化します。

(1)システムデータエリアの表示ON/OFFにFFFFhを書き込み、表示をOFFした場合

(2)スタンバイ時間が経過し、自動で表示OFFになった場合

(3)表示OFF時から画面切り替えやタッチなどで表示ONになった場合

  • 0011「コントロール」のビット0(バックライトOFF)ではこのビットは変化しません。

10

バックライト切れ検出

バックライト切れを検出するとこのビットがONします。

11~15

予約

-

*1 GP-Viewer EXでデータ表示部品を操作してもビットは変更されません。

 

表示器のエラー発生時に、対応するビットがONします。一度ONになったビットは電源をOFFしてから再度ONするか、オフラインモードから再度運転モードに切り替わるまで保持されます。

ビット

内容

詳細

0~2

未使用

 

3

画面記憶メモリチェックサム

プロジェクトファイルに異常があります。

再度転送してください。

4

SIOフレミング

 

5

SIOパリティ

 

6

SIOオーバーラン

 

7

未使用

 

8

バックアップ電池交換時期

交換式電池を内蔵している表示器で、バックアップ電池の交換時期がくるとONになります。

9

未使用

 

10

バックアップ電池切れ

バックアップ電池が切れるとONになります。

12~15

未使用

 

 

いずれもBCDで、上位ビット0~7に格納されます。
[年]は西暦の下2桁、[月]は01~12月の2桁、[日]は01~31日の2桁、[時]は00~23時の2桁、[分]は00~59分の2桁です。

設定例 <05年10月19日21時57分>

ワードスイッチ(16ビット)で書き込む場合、指をはなしたときに下位8ビットの内容が割り込みコードとして出力されます。(コントロールコード「FFh」は出力されません。)

 

ビット

内容

詳細

0

バックライトOFF

ONでバックライトが消灯し、OFFで点灯します。(バックライト消灯時でもタッチ操作は可能です。画面に配置しているスイッチ等の部品を誤って操作しないでください。)

  • 通常、画面を消したい場合、ワードアドレス「12」(画面表示の ON/OFF)をご使用ください。

  • 以下の機種では、バックライトを消灯すると(ビットをONにすると)、表示器のステータスLEDがホタル点灯します。

  • SP5000シリーズ(エクストリームディスプレイを除く)

  • GP4000シリーズ(GP-4100シリーズ、GP-4201TM、GP-4301TMを除く)

  • 以下の機種でロジックプログラムが停止した場合は、ビットがOFFになります。

  • SP5000シリーズ

  • GP4000シリーズ(GP-410*、GP-4201TM、GP-4301TMを除く)

1

ブザー*1

0:非出力、1:出力

「ビット4」(ブザー音出力許可)または「ビット5」(AUX出力許可)と組み合わせてブザー音を制御します。

  • SP5000シリーズ(スタンダードボックスを除く)でビット1(ブザー)をAUX出力するには、システム設定[本体設定]-[操作設定]-[外部ブザー端子への出力]で「タッチブザー音」を選択してください。

2

プリント開始

0:非出力、1:出力

ONすると画面のハードコピーを開始します。

  • ステータス「ビット 2」(プリント中)がONになったら、手動でOFFに戻してください。

3

予約

0固定

4

ブザー音出力許可*1

0:出力可、1:出力不可

表示器のブザー音出力を許可します。このビットがOFFの状態で「ビット1」(ブザー)がONの間、表示器からブザー音が鳴ります。

5

AUX出力許可*1

0:出力可、1:出力不可

AUX出力を許可します。このビットがOFFの状態で「ビット1」(ブザー)がONの間、表示器に接続した外部ブザーから音が鳴ります。

6

タッチパネルを押す事により表示OFFからONへ変更した時の割り込み出力

(割り込みコード:FFh)
0:割り込み出力しない 1:割り込み出力する

7~10

予約

0:固定

11

印字中止

0:出力、1:非出力

ONすると現在印字中のすべての印字機能を中止します。

  • 印字中止後、ステータス「ビット 2」(プリント中)がOFFになったら、手動でOFFに戻してください。

  • 印字中止ビットがONしても、すでにプリンタ側のメモリに取り込まれているデータは印字されます。

12~15

予約

0:固定

*1 ブザーを制御するための設定の組み合わせは以下のようになります。

システム設定[本体設定]-[操作設定]の[タッチブザーの音]

コントロールアドレスのビット4(ブザー音出力許可)

コントロールアドレスのビット1(ブザー)

内部ブザーの動作

無効

ON/OFFどちらでも

ON/OFFどちらでも

鳴らない

有効

OFF

OFF

鳴らない

有効

OFF

ON

鳴る

有効

ON

OFF

鳴らない

有効

ON

ON

鳴らない

 

システム設定[本体設定]-[操作設定]の[外部ブザー端子への出力]

コントロールアドレスのビット5(AUX出力許可)

コントロールアドレスのビット1(ブザー)

外部ブザーの動作

無効

ON/OFFどちらでも

ON/OFFどちらでも

鳴らない

有効

OFF

OFF

鳴らない

有効

OFF

ON

鳴る

有効

ON

OFF

鳴らない

有効

ON

ON

鳴らない

「0000h」のときは画面表示し、「FFFFh」のときは画面表示が消えます。「0000h」、「FFFFh」以外の値は書き込まないでください。画面表示を消した(「FFFFh」を書き込んだ)状態で画面上をタッチすると、スイッチなどのタッチ機能は動作せず、画面表示がONになります(「0000h」になります)。

ワードスイッチ(16ビット)で書き込むと、タッチしたときに下位8ビットの内容が割り込みコードとして表示器からホストに出力されます。

切り替える画面番号を設定します。システム設定[本体設定]-[表示設定]タブの[表示画面番号のデータ形式]により設定範囲が異なります。

データ形式が[Bin] : 1~9999

データ形式が[BCD] : 1~7999

ダイレクトアクセス方式とメモリリンク方式を併用する際は、システム設定[本体設定]-[表示設定]タブで[接続機器へ反映]を設定してください。
[接続機器へ反映]を設定しなかった場合、メモリリンク方式のアドレス「0015」に画面番号を書き込んでも、直後にダイレクトアクセス方式の通信によってLS0008の値に書き換わるため、実質的にメモリリンク方式での画面切り替えが無効になります。またLS0008で切り替えた画面番号は、接続機器に割り付けたシステムデータエリア[切り替え画面番号]のアドレスには反映されないため、接続機器側から画面切り替えできないことがあります。(切り替え前の画面に戻せないなど)
[接続機器へ反映]を設定しない場合は、画面切り替え後に一旦、切り替え画面番号を0クリアするように設計してください。
接続機器側から画面切り替えができないとき、強制的に切り替える方法もあります。
接続機器に割り付けたシステムデータエリア[切り替え画面番号]のアドレスの、最上位ビット(強制画面切替ビット)をONにし、その他のビットに切り替えたい画面番号を設定します。(つまり、アドレスに切り替えたい画面番号に8000(h)を加えた値を入力します。)強制画面切替ビットがONの間は、タッチによる画面切り替えはできません。ただし、システム変数「#H_ChangeScreenNo」による画面切り替えは動作します。

ウィンドウ表示をコントロールします。 
12.7.2 ウィンドウ部品 - ワード動作 / 基本設定

間接指定で選択したグローバルウィンドウの登録番号を格納します。1~2000(BIN/BCD)

間接指定で選択したグローバルウィンドウの左上隅の表示位置を格納します。データ形式はBINまたはBCDです。