ビットレートとは量子化したときの情報量を表すもので、 1秒間の音を録音するのに何ビットのデータ量が必要かを示しています。単位は、bps(bit/second)です。パソコンなどでは、ビットレートではなく、サンプリング周波数で表すことが多いです。アナログデータである音声をデジタルデータに変換する際に、どれだけ細かく分割(符号化)するかを示すものがサンプリング周波数です。 アローシリーズ音声合成警報器で標準の16kHzの場合 、 1 / 16,000 秒毎に1回データを取り出しています(サンプリング)。また、アローシリーズ音声合成警報器の多くは4bitADPCMを採用しています。サンプリング1回あたり4bitのデータ量が必要となるので、 【16kHz×4bit=64kbps】 アローシリーズ音声合成警報器の標準のビットレートは64kbpsとなります。音声の記憶時間はメモリ(ROM)容量とビットレートで決まり、 【合成(録音)時間[秒]=(1.024 (※1) ×メモリ容量[Kbit])÷ビットレート[kbps]】 で表され、アローシリーズ音声合成警報器の標準の容量が1 Mbit ( メガビット ) のROMに、ビットレート64kbpsで録音すると、 【(1.024×1000kbit)÷64kbps=16秒】 よって16秒が標準の録音時間となります。 同じROM容量の時、ビットレートは低ければ低いほど合成時間が長くなりますが、反面、音声波形への追従性が悪くなり、音質は劣化していきます。