25.11.3.4 動作設定 / ビットON

指定したビットをONするたびにデータを収集します。

実行条件

サンプリング動作の実行条件を選択します。[ビットON]を選択してください。

サンプリング起動ビットアドレス

サンプリングを行うタイミングをコントロールするアドレスを設定します。このアドレスがONするたびにサンプリングを行います。

回数

サンプリングを行う回数を設定します。[拡張設定]で[指定回数終了時に古いデータから上書きする]を指定している場合は1~65535回まで、指定していない場合は1~2048回まで設定できます。

データフルビットアドレス

すべてのサンプリング(指定した[回数]x[ブロック数]分)が終了したときに、任意のビットアドレスをONして終了を確認するかどうかを指定し、確認する場合はそのアドレスを設定します。

[拡張設定]で[指定回数終了時に古いデータから上書きする]を指定している場合は、サンプリングが1周したことを意味します。ビットがONのままでもサンプリング動作は継続して行われます。指定していない場合は、このビットがONするとサンプリング動作を終了します。再開するには[データクリアビットアドレス]をONしてください。

データクリアビットアドレス

サンプリングデータの消去をコントロールするビットアドレスを指定します。このアドレスをONすると、表示器内に格納されているサンプリンググループのデータが消去されます。消去が完了するとこのビットは自動的にOFFされます。

ACKビットアドレス

データの読み出しが完了したことを確認するアドレスを指定します。データの読み出しが終わると表示器が自動的にこのビットをONします。

このアドレスのビットONを受けて接続機器(PLCなど)の[サンプリング起動ビットアドレス]をOFFしてください。[サンプリング起動ビットアドレス]がOFFするとこのビットは自動的にOFFされます。

拡張設定

[拡張設定]ダイアログボックスを表示します。

指定回数終了時に古いデータから上書きする

指定回数分データを収集したあと、一番古いデータから順に上書きで格納していくかどうかを指定します。

ここを指定した場合は、回数分終了してもサンプリング動作は継続されます。回数分を超える古いデータは残りません。

指定しない場合は、既に格納しているデータは上書きせず、別ブロックとして新たに回数分を格納します。[回数]x[ブロック数]分格納したあとは、格納しているデータが消去されるまでサンプリングは実行されません。

ブロック数

指定した回数分のまとまりを「ブロック」と呼びます。[指定回数終了時に古いデータから上書きする]を指定していない場合にのみ、1つのサンプリンググループ内に設定するブロックの数を指定します。設定範囲は1~2048です。[回数]x[ブロック数]が65535以下となるよう、設定範囲は自動的に制限されます。

ブロック終了ビットアドレス

1ブロック分(指定した回数分)のサンプリングが終了したときに、任意のビットアドレスをONして終了を確認するかどうかを指定し、確認する場合そのアドレスを設定します。

1つのブロックのサンプリングが終了したことを意味するだけで、サンプリング動作は指定した[ブロック数]分、継続して行われます。

  • このアドレスは自動ではOFFされません。次のブロックの終了を確認するためにはOFFに戻してください。

時刻データを付加する

データの読み出しが完了した時刻を、収集したデータとともに格納するかどうかを指定します。指定していない場合は、表示/CSV保存や印字の際、日付列、時刻列の内容が空白になります。

データの有効/無効フラグを付加する

データが正常に取り込めたかどうかを監視するフラグを、収集したデータとともに格納します。この設定はチェックありで固定です。

サンプリングデータを保持する(SRAM使用)

サンプリングデータをバックアップメモリ(SRAM)に保存するかどうかを指定します。保存しない場合、表示器本体の電源OFFやリセットでサンプリングデータが消去されます。

サンプリングデータをバックアップする

指定した回数分のサンプリングが終了するたびに、自動的にバックアップメモリ(SRAM)内のサンプリングデータを外部ストレージにバックアップするかどうかを指定します。データはバイナリ形式のファイルで保存されます。
外部ストレージにバックアップしたデータは、ヒストリカルトレンドグラフで過去データ表示を行う際に使用されます。外部ストレージにバックアップしていない場合は、バックアップメモリ(SRAM)に保存されている回数分しか過去データ表示ができません。

25.14.1 サンプリングデータの容量

保存先

バックアップデータの保存先を[CFカード](または[SDカード])、[USBストレージ]から選択します。

保存先には、サンプリンググループ別にフォルダが自動で作成されます。保存ファイル名はタイムスタンプ(保存時の年月日時分秒)になります。

保存例 : 2007年7月2日14時30分5秒に保存された場合

\SAMP**\T070702_143005#.bin
(「**」はサンプリンググループ番号、「#」はインデックス番号)

バックアップ回数

バックアップデータを書き出す回数(作成するファイル数)を1~500で設定します。

バックアップ回数を超えた場合

バックアップデータのファイル数がバックアップ回数で設定した値を超えた場合の動作を選択します。

一番古いファイルを削除し、新しいファイルを追加します。

バックアップするのを止めます。ステータスアドレスには「9」(ファイル数オーバー)が格納されます。

ステータスアドレス

保存時の動作状況やエラー情報を、指定したアドレスに格納するかどうかを指定します。

エラーステータスは次のエラーコードを示します。

エラーコード

ビット 12 ~ 15

内容

詳細

0

正常終了

処理が正常に終了した

1~3

予約

4

外部ストレージなし

外部ストレージが表示器に挿入されていない

CFカードカバーが開いている

USBストレージが正しくフォーマットされていないか、壊れている

5

ライトエラー

外部ストレージの空き容量が足りないか、書き込み中に外部ストレージが抜かれた

表示器の時刻設定を戻すなどしたため、同一時刻のバックアップデータが既に10個存在する

SDカードが書き込み禁止になっている

インデックスファイルが読み取り専用になっている(SP5000シリーズまたはGP4000シリーズ)

6

予約

7

CFカードエラー

CFカードが正しくフォーマットされていないか、壊れている

8

予約

9

ファイル数オーバー

設定ファイル数を超えた