バックアップメモリ(SRAM)に格納する場合、サンプリングデータの使用量は、サンプリンググループ数や[データ形式の混在]の設定有無、データ形式、データ数(アドレス数)と動作設定の内容により異なります。
サンプリング設定が行われていない場合は、使用サイズは0バイトです。
サンプリングデータに使用できるバックアップメモリ(SRAM)の容量は、表示器の機種や他のデータの使用量により異なります。バックアップメモリ(SRAM)の詳細については、以下を参照してください。
2.3 表示器の内部データのしくみ
バックアップメモリ(SRAM)の使用量は、[プロジェクト]メニューの[プロパティ]-[プロジェクト情報]で[SRAM情報]を選択すると確認できます。
計算式 - [データ形式の混在]を設定しない場合
システム全体での使用量 (単位 : バイト)
(4 + 4 x グループ数) + 各サンプリンググループの使用量の合計 |
1グループあたりの使用量 (単位 : バイト)
20 + ブロック数 x 回数*1 x {2*2 x データ数*3 + 12*4 + (データ数 + 31) / 32 x 4*5} |
*1 [動作設定]タブで[指定した回数終了時に古いデータから上書きする] にチェックが入っている場合、回数が+1した値となります。
*2 [アドレス設定]タブの[ビット長]が[16ビット]の場合は2バイト、[32ビット]の場合は4バイトになります。
*3 データ数(アドレス数)が奇数の場合は、データ数に+1した値となります。
*4 [動作設定]タブで[時刻データを付加する]にチェックが入っている場合、時刻データとして12バイト付加されます。
*5 [動作設定]タブで[データの有効/無効フラグを付加する] にチェックが入っている場合、その分のサイズ(計算式中の下線部分)が付加されます。小数点以下は切り捨てられます。
計算例 - [データ形式の混在]を設定しない場合
設定項目 |
設定内容 |
---|---|
グループ数 |
1 |
データ形式 |
16ビット長 |
サンプリングワード数 |
7 |
回数 |
100 |
ブロック数 |
1 |
指定回数終了時に古いデータから上書きする |
チェック有り |
時刻データを付加する |
チェック有り |
データ有効/無効フラグを付加する |
チェック有り |
計算式
(4+4xグループ数)+20+ブロック数x(回数+1)x{2x(データ数+1)+12+(データ数+31)/32x4}
計算結果
(4+4x1)+20+1x(100+1)x{2x(7+1)+12+(7+31)/32x4} = 3260バイト
計算式 - [データ形式の混在]を設定した場合
システム全体での使用量(単位 : バイト)
4 + 4 x グループ数 + 各サンプリンググループの使用量の合計 |
1グループあたりの使用量(単位 : バイト)
20 + ブロック数 x 回数*1 x {2 x データ数*2 + 12*3 + (データ数 + 31) / 32 x 4*4} |
*1 [動作設定]タブで[指定した回数終了時に古いデータから上書きする] にチェックが入っている場合、回数が+1した値となります。
*2 データ数は使用されている行数(ワード数)です。2バイト x 行数がデータ部(計算式中の下線部)の合計サイズになります。
データ部の合計サイズが4バイトで割り切れない場合は、4で割り切れる値に補正されます。
*3 [動作設定]タブで[時刻データを付加する]にチェックが入っている場合、時刻データとして12バイト付加されます。
*4 [動作設定]タブで[データの有効/無効フラグを付加する] にチェックが入っている場合、その分のサイズ(計算式中の下線部分)が付加されます。小数点以下は切り捨てられます。
データ部の合計サイズ
2バイトx行数がデータ部の合計サイズになります。データ形式と使用される行数の関係は以下のとおりです。
データ形式 |
使用する行数 |
---|---|
ビット、ワード8ビット、ワード16ビット |
1行 |
ワード32ビット、TIME、DATE、TIME_OF_DAY |
2行 |
文字列 |
2文字分で1行 |
DATE_AND_TIME |
4行 |
計算例 - [データ形式の混在]を設定した場合
設定項目 |
設定内容 |
||
---|---|---|---|
グループ数 |
1 |
||
総数(データ数) |
7 |
||
|
ビット |
連続数:1 |
1行 |
ワード16ビット |
連続数:1 |
1行 |
|
ワード32ビット |
連続数:1 |
2行 |
|
文字列(16ビットデバイス指定) |
文字数:5 |
3行 |
|
回数 |
100 |
||
ブロック数 |
1 |
||
指定回数終了時に古いデータから上書きする |
チェック有り |
||
時刻データを付加する |
チェック有り |
||
データ有効/無効フラグを付加する |
チェック有り |
計算式
(4+4xグループ数)+20+ブロック数x(回数+1)x{(2xデータ数+補正値)+12+(データ数+31)/32x4}
計算結果
(4+4x1)+20+1x(100+1)x{(2x7+2)+12+(7+31)/32x4} = 3260バイト
保存できるサンプリングデータ数の目安
保存領域のサイズは、表示器の機種により異なります。バックアップメモリ(SRAM)が320Kバイトの機種で、バックアップメモリ(SRAM)とワークメモリを両方使用した場合、サンプリンググループ全体では最大163,244個のデータが保存できます。
ただし他の機能でもバックアップメモリ(SRAM)を使用している場合は、サンプリングデータに使用可能なサイズが減少します。
バックアップメモリ(SRAM)の容量が320Kバイトの機種を使用した場合の目安(サンプリング機能のみで使用)
条件 |
バックアップメモリ(SRAM) |
ワークメモリ |
ワードデータのみの場合 |
最大81,332個 |
最大81,912個 |
ワードデータ + 時刻データの場合 |
最大20,332個 |
最大20,476個 |
ワードデータ + データ有効/無効フラグの場合 |
最大40,664個 |
最大40,954個 |
ワードデータ + 時刻データ + データ有効/無効フラグの場合 |
最大16,264個 |
最大16,380個 |