外部ストレージを使用する際は、必ず次の制限事項もあわせてご確認ください。
5.6.3 外部ストレージを使用する際の制限事項
サンプリンググループのCSVファイル保存、システム設定の[データ保存]、外部ストレージへのサンプリングデータバックアップは、同時に処理はおこなわれません。表示器が要求を受け付けた順に、先の保存が終了してから次の保存が開始されます。
[CSV保存コントロールワードアドレス]は、各サンプリンググループ間やシステム設定の[データ保存]用コントロールワードアドレスと重複しないよう設定してください。重複して設定した場合、正常に動作せずステータスも取得することができません。
システム設定の[データ保存]を使用したCSVファイル保存については以下を参照してください。
20.8.2 データ保存のコントロールワードアドレス
システム設定[本体設定]-[動作設定]タブ
自動保存を複数のサンプリンググループで同時に実行することはできません。また各サンプリンググループの自動保存と、システム設定の[データ保存]を使用したサンプリングデータ自動保存も同時に実行することはできません。書き込みエラーとなります。
自動保存する場合、サンプリングが1周するのにかかる時間が短い(サンプリング周期が短い、回数が少ないなど)と、外部ストレージに書き込んでいる間にサンプリングが1周してしまう場合があります。その場合には、1周回ったサンプリングデータの書き込み処理が始まるまで、サンプリング動作は中断されます。
自動保存する場合、サンプリング周期が短く回数も少ないと、外部ストレージへの書き出しが頻繁に行われることになり、外部ストレージ自体の書き込み寿命などにも影響しますのでご注意ください。
指定した回数のサンプリングが終了する前(フルビットがONになる前)に、クリアビットをONにしないでください。サンプリングが1周するまでにデータが消去された場合、次の1回目の自動保存が実行されません。
Pro-Server EXを使用してバックアップメモリ(SRAM)にアクセスしていると、その間はCSVファイル出力の処理が待機状態となります。自動保存する場合は1周回ったサンプリングデータの書き込み処理が始まるまで、サンプリング動作は中断されます。
CSVファイルは、[表示/CSV保存]タブで設定した内容と同一ではなく、一部固定のフォーマットで出力されます。詳細は以下を参照してください。
25.14.5.1 CSVファイルのフォーマット
サンプリンググループのアドレス設定で、[ビット長]や[アドレス指定]を変更した場合は、表示/CSV保存フォーマットは初期化されます。
表示/CSV保存設定で[カスタム設定]→[簡単設定]に変更した場合、カスタム設定で設定した内容は初期化されます。
数値列のデータ形式設定とその列の合計のデータ形式設定は、同じにしてください。設定が違っていた場合は、集計値が正しく表示されないことがあります。
検索/ソート結果をCSV保存することはできません。
[アドレス設定]タブで[データ形式の混在]を設定した場合、[言語設定]で設定した言語と、収集した文字列データの言語(ASCIIコード)が異なっているときは、文字化けして表示される場合があります。
[外部ストレージの保存先フォルダをファイル数で分割する]を設定した場合、GP-Pro EX Ver.3.60未満のWinGP SDKやPro-Server EX Ver.1.32未満のデバイスアクセスAPIではCFカード(またはSDカード)にタイプ指定でアクセスできません。
同名のファイルは上書き保存されますが、[1フォルダ内ファイル数]を変更することで保存先フォルダが変わった場合は、上書き保存されませんのでご注意ください。
[1フォルダ内ファイル数]を変更したときは、フォルダ構成が変わるため、外部ストレージ内のデータを他のメディアにバックアップしてから初期化するなど、何も保存されていない状態の外部ストレージを使用することをお勧めします。
Pro-Server EXでCFカード内のログデータを読み出す場合(GPログデータアップロードやExcel帳票のログデータの読み出し)は、[CSV日付フォーマット]で[yy/mm/dd]を選択してください。[yy/mm/dd]以外を選択した場合、間違った日付で読みだされることがあります。
Pro-Server EX Ver.1.32未満でMESアクションのCFサンプリングデータファイル収集アクションを使用する場合は、[CSV日付フォーマット]で[yy/mm/dd]を選択してください。[yy/mm/dd]以外を選択した場合、エラーとなるか間違った日付でデータベースに保存されます。