解像度の大きい表示器タイプから解像度の小さい表示器タイプに機種変更した場合、変更によりはみ出したデータは表示されません。再度解像度の大きい表示器タイプに変更すると、範囲外にはみ出していたデータは表示されます。
解像度の小さい表示器タイプと、解像度の大きい表示器タイプでは、運転中部品の最大表示文字数が異なります。解像度の大きい表示器タイプで作成したアラームメッセージを解像度の小さい表示器タイプに変換した場合、メッセージの画面上に収まりきらない部分は表示されません。
機種変更時にハードウェア・機能の仕様の違いにより機種変更後の画面データサイズが増える場合があります。それによって画面エリア容量を超えたり、エラーが発生する場合は画面データの見直しを行い、画面データサイズが画面エリア容量内に収まるように調整してください。
ポート制御に対応している機種からポート制御に対応していない機種に変更した場合、ポート制御の設定はすべてオープンになります。ポート制御を設定できる機種については以下を参照してください。1.5 機種別サポート機能一覧
解像度コンバートを行うと画面上の部品サイズや位置、文字サイズが自動調整されます。ただし文字サイズや表示ドット数などの制限により、一部拡大/縮小の倍率が正しく変換できないものがあります。
共通設定[キーボード登録]で設定したキーボードを[画面呼出]で呼び出している場合は、解像度コンバートを行ってもサイズの自動調整は行われません。機種変更後に、必要に応じて個別に設定しなおしてください。
同様に、特殊ウィンドウで表示される機能(動画表示器、画像ユニット表示器を除く)もサイズの自動調整は行われません。特殊ウィンドウについては以下を参照してください。
12.9 1画面に同時に表示できるウィンドウ枚数について
IPCシリーズ間で機種変更を行った場合、システム設定[本体設定]-[WinGP設定]の[表示設定]の内容は機種変更前の設定が保持されます。ただし[表示位置]のX座標、Y座標は初期値"0"に、「ウィンドウサイズ」は変換先の機種に関係なくXGA(1024x768) のサイズに初期化されます。
GP4000シリーズ(GP-4201TM / GP-4301TMを除く)またはIPCシリーズに機種変更を行うと、システム設定[本体設定]-[操作設定]の[バックライト切れ検出時のタッチパネル操作]の設定が[操作可能]に変更されます。
以下の機種ではフォントエリアが使用できません。固定のフォント以外を使用したプロジェクトファイルを以下の機種に機種変更した場合は、画面エリアが使用されます。
GP-3200シリーズ
GP-4100シリーズ(モノクロモデル)
GP-4201TM、GP-4301TM
ST3000シリーズ
解像度、表示色、または階調が、変更前と変更後で異なる場合、共通設定[起動画面設定]の設定内容は削除されます。ただし、SP5000シリーズ(オープンボックスを除く)間での機種変更で表示色のみが異なる場合は、[起動画面設定]の設定内容は削除されません。
SP5000シリーズ、GP4000シリーズ、LT4000シリーズ、ET6000シリーズ、ST6000シリーズ、STM6000シリーズ、STC6000シリーズ、GPH6000シリーズおよびIPCシリーズからそれ以外の機種に機種変更したとき、ウィンドウのサイズや表示位置は次のように自動修正されて表示されます。
横幅が4ドット単位でない場合、現在のサイズに一番近い4ドット単位のサイズに縮小されます。
X座標の位置が4ドット単位でない場合は、現在のX座標に一番近い4ドット単位のX座標の左側に移動します。
I/O端子が内蔵されている表示器と外部ユニットを使用する表示器で機種変更をした場合、I/Oドライバも内部ドライバと外部ドライバで入れ替わります。その結果、次のシステム変数の配列の要素番号も、入れ替わった内容に合わせて書き換わります。
#L_IOInfo
#L_IOStatus
#L_IOFault
(例)
AGP-*****-CA1M(I/O端子内蔵)からSP5000シリーズ(外部ユニットを使用)に変更した場合、#L_IOInfoは#L_IOInfo[1]から#L_IOInfo[2]に書き換わります。
#L_IOInfo[1] : 内部ドライバ1
#L_IOInfo[2] : 外部ドライバ1
システム変数の詳細は次を参照してください。
他の機種からGP-4G01に機種変更を行う場合
接続機器設定[ゲートウェイモードを使用する]が無効になります。
GP-4G01から他の機種に機種変更を行う場合
接続機器設定[ゲートウェイモードを使用する]は削除されます。
他の機種からGP-4100シリーズ(カラーモデル)に機種変更を行う場合
システム設定[入力機器設定]の[ポート]を[COM1]に設定している場合、機種変更できません。
システム設定[接続機器設定]、[プリンタ設定]、[入力機器設定]または[スクリプト設定]で、表示器が対応していない[ポート]が設定されていた場合は、機種変更できません。
他の機種からGP-4100シリーズ(モノクロモデル)に機種変更を行う場合
GP-4100シリーズ(モノクロモデル)で使用できない部品や機能は削除されます。
マルチファンクションスイッチやグループ化した部品をご使用の場合は、使用できない機能のみが削除されます。
1.5.6.1 GP-4100シリーズをお使いのお客様へ
標準フォントで固定サイズを設定している場合は、それぞれ以下のサイズに変更されます。
変更前 |
変更後 |
---|---|
6x10 |
8x8 |
8x13 |
8x16 |
13x23 |
16x24 |
メッセージ表示器の[テキスト表示]でイメージフォントを使用している場合、イメージフォントは標準フォントに変更されます。
イメージ登録、イメージ配置、背景イメージで使用している画像は[16階調]または[16階調(反転)]に減色されます。
画面呼出または図形表示器で[呼出対象]を[イメージCF]/[イメージSD]に設定している場合は[イメージ]に変更されます。
以下の場合はGP-4100シリーズ(モノクロモデル)に機種変更はできません。
システム設定[ロジックプログラム設定]の[変数登録]で[変数方式]を指定し、かつシンボル変数を登録している場合
システム設定[ロジックプログラム設定]の[変数登録]で[アドレス方式]を指定している場合
ロジックシステム変数(#Lシステム変数)を使用している場合
システム設定[接続機器設定]、[入力機器設定]、[スクリプト設定]で、表示器が対応していない[ポート]や[通信設定]が設定されていた場合は、設定が初期化されます。
システム設定[スクリプト設定]の[ポート]を[COM1]に設定している場合、GP-4104 に機種変更できません。
システム設定[入力機器設定]の[ポート]を[COM1]に設定している場合、GP-4104に機種変更できません。
アラームメッセージに複数行の文字列が設定されていた場合、アラーム部品に表示されるメッセージの文字数は改行を意味する文字列である「\n」を含んだ半角160文字分までが1行で表示されます。
アラームの流れ表示で、標準フォントのサイズが「64」の場合は「32」に、ストロークフォントのサイズが「32」の場合は「16」に変更されます。
SP5000シリーズから他の機種に機種変更を行う場合
システム設定[プリンタ設定]の[ポート]を「COM2」に設定している場合、SP5000シリーズ以外の機種に機種変更できません。
プロジェクト内でイメージ配置、イメージ登録や起動画面登録で色数の大きな画像を使用している場合、変更後にエラーが表示され、プロジェクトデータの転送ができない場合があります。[プロジェクト]-[ユーティリティ]の[イメージを16ビットカラーに減色]をクリックして、イメージ画像を減色してください。
3.8.4.7 ユーティリティ - イメージを16ビットカラーに減色
AGP-*****-CA1M以外に機種変更した場合、CANopenドライバの設定は削除されます。
他の機種からGP-4201TM、GP-4301TMシリーズに機種変更を行う場合
システム設定[スクリプト設定]の[ポート]を[COM1]に設定している場合、GP-4201TM / GP-4301TMに機種変更できません。
システム設定[入力機器設定]の[ポート]を[COM1]に設定している場合、GP-4201TM / GP-4301TMに機種変更できません。
GP-4100シリーズから他の機種に機種変更を行う場合
[画面]-[画面の新規作成]で設定した[バックライト色]および[バックライト点滅]は、削除または初期化されます。
GP-4100シリーズ(GP-411*T3を除く)をお使いの場合、[アラーム設定]-[保存周期]の設定は削除または初期化されます。
他の機種からLT3000シリーズに機種変更を行う場合
システム設定[本体設定]-[遠隔監視設定]の[FTPの設定]、[Camera Viewer機能]が初期化されます。
システム設定[本体設定]-[拡張機能設定]の[Etherマルチリンク設定]が初期化されます。
変換後の[I/Oドライバ設定]は[内部ドライバ]が[STDドライバ]、[外部ドライバ]が[EXMドライバ]に変更されます。
他の機種からLT4000シリーズに機種変更を行う場合
接続機器設定で通信方式に[RS-232C]、フロー制御に[ER(DTR/CTS)]を選択していた場合、フロー制御は[なし]に変更されます。
プリンタ設定、入力機器設定、スクリプト設定、画像ユニット設定(RGB入力画像タッチ出力)で通信方式に[RS-232C]を選択していた場合、フロー制御は[なし]に変更されます。
スクリプト設定で通信方式に[RS-422/485(4線式)]を選択していた場合、通信方式は[RS-232C]に変更されます。
[RGB入力画像タッチ出力]でポートに[COM1]、通信方式に[RS422/485(4線式)]を選択していた場合、通信方式が[RS-232C]に変更されます。
異なるI/Oタイプの機種からLT4000シリーズに変更した場合、I/Oドライバ設定およびI/O画面は初期化されます。
LT3000シリーズから機種変更を行う場合、以下にご注意ください。
パルス出力の加減速時間を設定していた場合、加速時間と減速時間の両方に設定値が引き継がれます。ただし、システム変数を使って加減速時間を設定していた場合は、減速時間(#L_PLS*_DEC)の設定を追加してください。