表示器の時計を変更したことによる各機能への影響
表示器の時計を変更すると、タイミングによっては時計データを使用している以下の機能に影響があります。
共通設定[サンプリング設定]を使用している場合、時計を進めることで読み出しができなかった回のデータは読み出しエラーが格納されます。(読み出しエラーは「****」または「----」で表示されます。)
また時計を戻すことで再び同じ時間がきても、前回保存されたデータが上書き保存されることはありません。
共通設定[タイムスケジュール設定]を使用している場合、時計を進めることで動作が実行されないことがあります。また時計を戻すことで2回実行されることがあります。
時計を変更する前に保存されたデータ内の日付と時間は変更されません。サンプリングデータ、アラームデータ、操作ログは、時計の変更前と変更後でデータが時系列にならない場合に不正なデータに見えます。またヒストリカルトレンドグラフで過去データ表示を行っている場合、正常にグラフ表示できないことがあります。
以下の機能は、外部ストレージやFTPサーバにデータを保存する際のファイル名にタイムスタンプが使用されます。同じファイル名がすでに存在している場合は上書きされることがあります。
操作ログ
共通設定[サンプリング設定]の[表示/CSV保存]タブで[ファイル名に日時を付加する]を設定した場合
動画ファイル
画面キャプチャをFTPに保存している場合
画像ユニットウィンドウで[ビデオキャプチャ有り]に設定し、FTPに保存している場合
共通設定[レシピ設定]のCSVデータ転送で自動ナンバリングを行っている場合、ファイル番号とタイムスタンプの整合性がなくなると、意図していないタイミングでファイルが上書きされることがあります。
SP5000シリーズ(オープンボックスを除く)で夏時間を設定した場合の制限事項
共通設定[時刻更新設定]を使用して接続機器から時計データを取得している場合、夏時間を設定すると一時的に表示器の時計と接続機器の時計は不一致になることがあります。
Etherマルチリンク機能を使用する場合の制限事項
スレーブ表示器では共通設定[時刻更新設定]で時刻データの自動取得はできません。[時刻更新設定]ダイアログボックスの[カスタマイズ]を有効にして、時刻として取り込みたいアドレスを設定してください。マスター表示器を経由して接続機器のデータが取得できます。
スレーブ表示器の電源投入直後に時刻を利用した機能を動作させたい場合は、スレーブ表示器への時刻反映後に機能が動作するようシステムを設計してください。スレーブ表示器の電源投入後から時刻が反映されるまでの時間差は、Etherマルチリンクの接続構成に依存します。