拡張スクリプトは、部品処理速度の影響を受けずに動作できるスクリプトです。表示器のシリアルポートと接続された入出力機器との通信に便利です。
拡張スクリプトの処理は、下図のように送信バッファ/受信バッファを通してdatabuf0~databuf3へデータを格納して処理を行います。databufはアドレス(番地)で区分けされていないので、接続機器からのデータを編集する場合は、表示器の内部デバイスに格納してから行うようにしてください。
受信バッファ/送信バッファ
接続機器との通信に関して、データ送受信の有無をリアルタイムで判別するbit型のメモリ領域になります。
databuf0 ~ databuf3
データ格納場所としてのbyte型(8bit)のメモリ領域になります。各バッファのサイズは、1Kバイトです。
表示器と接続機器の結線について
システム設定[スクリプト設定]の[フロー制御]の設定および接続機器の通信方式(フロー制御)によって、拡張スクリプト使用時の表示器と接続機器の結線図が異なります。
[フロー制御]が[RTS/CTS制御]、接続機器の通信方式がRTS/CTS制御の場合
[フロー制御]が[ER(DTR/CTS)制御]、接続機器の通信方式がRTS/CTS制御の場合
[フロー制御]が[ER(DTR/CTS)制御]、接続機器の通信方式がDTR/DSR制御の場合
[フロー制御]が[無]の場合
GP-4100シリーズをご使用の場合、接続例に記載されている「D-sub9ピン(ソケット)」を「端子台」に読み替えてください。
通信方式で[RS422/485(2線式)]を選択した場合は、複数の接続機器との通信(マルチドロップ)が可能です。
接続構成
通信方式により接続できる台数が異なります。
RS232C : 1対1
RS422/485(4線式) : 1対1
RS422/485(2線式) : 1対N