イネーブル入力とは、入力端子からの信号でカウント処理の実行/停止を制御する機能です。入力信号がONになっている間、カウント処理を実行します。
イネーブル入力機能を使うには、システム変数#L_ExIOCntInExtCtrlも使う必要があります。#L_ExIOCntInExtCtrlはイネーブル入力機能の有効/無効の切り替えや、状態の確認をするためのシステム変数です。
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Input: パルス入力
#L_ExIOCntInExtCtrl g: イネーブル入力許可ビット c: イネーブル入力許可状態ビット
X1: イネーブル入力
#L_HSC*_HCV: カウンタ現在値 |
1) システム変数#L_ExIOCntInExtCtrlのイネーブル許可(g)をONにしておきます。
2) I/Oドライバがイネーブル入力許可の準備を終えると、#L_ExIOCntInExtCtrlのイネーブル入力許可状態(c)がONになります。
3) イネーブル入力許可状態(c)がONになったことを確認し、イネーブル入力(X1)をONにすると、カウント処理が開始されます。
4) イネーブル入力(X1)をOFFにするとカウント処理が停止します。
5) イネーブル入力許可(g)をOFFにすると、イネーブル入力許可状態(c)もOFFになり、イネーブル入力(X1)の入力に関係なくカウント処理が停止します。
イネーブル入力とイネーブル許可ビットのどちらかがOFFになるとカウント処理は停止します。
システム変数(#L_ExIOSpCtrl)でも高速カウンタの実行/停止が制御できます。イネーブル入力機能と同時に使う場合、どちらか一方の条件が成立していればカウント処理は実行されます。
GP-Pro EXでの設定方法
LT4000シリーズ
[プロジェクト]メニューの[システム設定]-[I/Oドライバ設定]をクリックし、[2相カウンタ]にチェックを入れます。
[CH1&2]タブを開き、[イネーブル入力]にチェックを入れます。
イネーブル入力許可/許可状態ビット
イネーブル入力を使用する場合、必ずシステム変数(#L_ExIOCntInExtCtrl)の"イネーブル入力の許可"ビットをONにしておく必要があります。
#L_ExIOCntInExtCtrl
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ビット番号 |
機能 |
種類 |
詳細 |
表示器 |
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LT4000 |
LT3000/STC6000 |
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c |
4(n-1)+2 |
イネーブル入力の許可状態 |
ステータス |
1: イネーブル入力の許可ビット(c)がONになり、イネーブル入力機能が有効です。 0: イネーブル入力の許可ビット(c)がOFFになり、イネーブル入力機能が無効です。 |
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- |
g |
4(n-1)+18 |
イネーブル入力の許可 |
コントロール ON中 |
イネーブル入力機能を有効にします。カウント処理を動作させるには、このビットとイネーブル入力信号の両方をONにする必要があります。 |
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- |
*各CHに該当するビット番号は、"n"にCH番号をあてはめて計算してください。