システム変数(#L_ExIOSpCtrl)を使い、加減速パルス出力の開始や停止ができます。加減速パルス出力を行うには、システム変数(#L_ExIOSpCtrl)の加減速パルス設定ビットをONにしてからパルス出力制御ビットをONにします。パルス出力を停止するには、パルス出力制御ビットをOFFにします。
加減速パルス出力を開始してから加減速パルス設定フラグを有効にしても加減速パルス出力されず、通常パルス出力となります。加減速パルス設定フラグの有効とパルス出力の開始を同時に行った場合は加減速パルス出力となります。
LT4000シリーズでは、入力信号を使ってパルス出力を緊急停止することができます。緊急停止の入力を検出すると、システム変数(#L_ExIOSpCtrl)の値を無視して停止処理が実行されます。緊急減速時間が経過する間に周波数を下げ、パルス出力が停止します。
緊急停止を行うと、システム変数(#L_PLS*_NUM)には実際よりも少ないパルス出力回数が格納される場合があります。
設定方法
#L_ExIOSpCtrl
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ビット番号 |
機能 |
種類 |
詳細 |
表示器 |
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LT4000 |
LT3000/STC6000 |
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a |
4(n-1)+0 |
パルス出力制御 |
コントロール ON中 |
パルス出力の出力開始、停止を制御します。 0: 停止 |
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b |
4(n-1)+1 |
加減速パルス設定 |
コントロール 立上り |
加減速パルス出力機能を有効にします。パルス出力を開始する前にこのビットをONにしておく必要があります。 0: 無効 |
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c |
4(n-1)+2 |
加速パルス設定 |
コントロール ON中 |
加速パルス出力機能を有効にします。パルス出力を開始する前にこのビットをONにしておく必要があります。 0: 無効 |
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- |
*各CHに該当するビット番号は、"n"にCH番号をあてはめて計算してください。
a,b: 加減速パルス出力停止の動作
加減速パルス出力を停止したときの動作がLTシリーズごとに異なります。
a: パルス出力制御ビット
b: 加減速パルス設定ビット
y0: パルス出力
Td: 減速時間
1) システム変数(#L_ExIOSpCtrl)の加減速パルス設定(b)をONにした後、パルス出力制御(a)をONにします。
2) パルス出力の回数が設定値に到達する前にパルス出力制御(a)をOFFにすると、LT3000シリーズまたはSTC6000シリーズではパルス出力(y0)が急停止し、LT4000シリーズでは減速時間に従って周波数を徐々に下げながら停止します。
3) パルス出力中に加減速パルス設定(b)をOFFにしても、加減速パルス出力として指定回数分のパルス出力を実行します。パルス出力中に通常パルス出力や加速パルス出力に切り替えることはできません。
加速パルス出力で出力停止を行うと、減速時間に従って周波数を徐々に下げながら停止します。
パルス出力時の注意事項
加減速パルス用テーブル作成中は、下図のようにパルスを出力しません。