31.5.2 インターフェイス仕様

I/Oボードは、下記のブロック図のようにLTシリーズまたはSTC6000シリーズから制御指令を行うことにより各種I/Oの制御を行います。指令やI/Oボード側の情報はすべてI/F RAMにて受け渡しされます。

I/Oボード動作中の各処理の関係

I/Oボード動作中の処理は、主にI/OデータのリフレッシュとLTの要求に応じた特殊I/Oの制御です。これらの処理は、特殊I/O割り込み処理、0.5ms定周期処理、2ms定周期処理、常時動作部の処理にて実行されます。それぞれの処理の優先順位は、高いほうから順に特殊I/O割り込み処理、0.5ms定周期処理、2ms定周期処理、常時動作部の処理になります。

例えば、2ms定周期処理が実行されている最中に特殊I/O割り込み処理を実行する場合は、2ms定周期処理を中断して特殊I/O割り込み処理を実行します。

処理

項目

詳細

特殊I/O割込

特殊I/O固有の処理

(カウンタの一致出力制御)

(カウンタプリロード入力の処理)

(カウンタストローブ入力の処理)

(2相カウンタマーカ入力の処理)

(加減速パルス用テーブル切り替え)

0.5ms定周期

入力端子の状態格納

 

2ms定周期

標準I/Oのリフレッシュ

 

特殊I/O動作制御監視

特殊I/O開始/停止

特殊I/Oパラメータ変更監視

特殊I/Oの各種パラメータ変更

(特殊I/Oカウンタ入力専用要求監視)

(カウンタ値クリア)

(一致出力クリア)

(カウンタ値読み出し)

(カウンタ値書き込み)

特殊I/O固有の処理

出力パルス数の更新

ホスト生存監視

 

通常スキャン

(常時動作部)

コントロールレジスタ監視

STDドライバ

  • 各種入力設定変更

  • 特殊I/O設定変更

  • 加減速パルス用テーブル作成

EXモジュールとの通信処理

 

 

標準入出力のみ動作する場合

以下は、参考として各処理の移り変わりを表現します。

便宜上、各処理は常に同一の処理時間として表しています。

標準入出力のみの場合は、処理時間が変動する要素は特にありません。

 

特殊I/Oを使用する場合

動作中に特殊I/Oのパラメータ変更などを行うと、2ms定周期処理の時間が変動します。2ms定周期処理時間が増加すると通常スキャン時間を圧迫するため、通常スキャン時間も増加します。

 

割り込み処理が発生する場合

特殊I/O割り込みが発生する特殊I/Oを使用すると、任意のタイミングで特殊I/O割り込み処理を実行します。特殊I/O割り込み処理は、その他すべての処理時間を圧迫するため、その他の処理時間も増加します。