I/Oボードは、下記のブロック図のようにLTシリーズまたはSTC6000シリーズから制御指令を行うことにより各種I/Oの制御を行います。指令やI/Oボード側の情報はすべてI/F RAMにて受け渡しされます。
LT4000シリーズはSTDドライバのみ搭載しています。
I/Oボード動作中の各処理の関係
I/Oボード動作中の処理は、主にI/OデータのリフレッシュとLTの要求に応じた特殊I/Oの制御です。これらの処理は、特殊I/O割り込み処理、0.5ms定周期処理、2ms定周期処理、常時動作部の処理にて実行されます。それぞれの処理の優先順位は、高いほうから順に特殊I/O割り込み処理、0.5ms定周期処理、2ms定周期処理、常時動作部の処理になります。
例えば、2ms定周期処理が実行されている最中に特殊I/O割り込み処理を実行する場合は、2ms定周期処理を中断して特殊I/O割り込み処理を実行します。
処理 |
項目 |
詳細 |
特殊I/O割込 |
特殊I/O固有の処理 |
(カウンタの一致出力制御) |
(カウンタプリロード入力の処理) |
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(カウンタストローブ入力の処理) |
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(2相カウンタマーカ入力の処理) |
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(加減速パルス用テーブル切り替え) |
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0.5ms定周期 |
入力端子の状態格納 |
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2ms定周期 |
標準I/Oのリフレッシュ |
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特殊I/O動作制御監視 |
特殊I/O開始/停止 |
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特殊I/Oパラメータ変更監視 |
特殊I/Oの各種パラメータ変更 |
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(特殊I/Oカウンタ入力専用要求監視) |
(カウンタ値クリア) |
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(一致出力クリア) |
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(カウンタ値読み出し) |
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(カウンタ値書き込み) |
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特殊I/O固有の処理 |
出力パルス数の更新 |
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ホスト生存監視 |
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通常スキャン (常時動作部) |
コントロールレジスタ監視 |
STDドライバ
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EXモジュールとの通信処理 |
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標準入出力のみ動作する場合
以下は、参考として各処理の移り変わりを表現します。
便宜上、各処理は常に同一の処理時間として表しています。
標準入出力のみの場合は、処理時間が変動する要素は特にありません。
特殊I/Oを使用する場合
動作中に特殊I/Oのパラメータ変更などを行うと、2ms定周期処理の時間が変動します。2ms定周期処理時間が増加すると通常スキャン時間を圧迫するため、通常スキャン時間も増加します。
割り込み処理が発生する場合
特殊I/O割り込みが発生する特殊I/Oを使用すると、任意のタイミングで特殊I/O割り込み処理を実行します。特殊I/O割り込み処理は、その他すべての処理時間を圧迫するため、その他の処理時間も増加します。