加減速パルス出力とは、出力開始から出力終了までの間、徐々に周波数を変化しながらパルス出力を行う機能です。
加減速パルス出力はOFFから開始し、ON→OFFにて1回出力となります。出力パルス数のカウントはON→OFFのタイミングで更新されますが、パルス出力を強制停止した場合はパルスがどのような状態であっても停止するため、強制停止時に出力しているパルスをカウントしない場合があります。
複数CHの加減速パルス用テーブル作成要求フラグを同時にONした場合、基本的に若い番号のCHから処理されますが、加減速パルス用テーブル作成要求フラグONを検知したCHのテーブルから作成するため、タイミングによっては3→4→1→2のような順序になる場合もあります。
LT3000シリーズ/STC6000シリーズ
パルス出力の出力周波数は、初期出力周波数(F0)から定常出力周波数(F)まで加減速時間(T)にて等間隔に10段階で増加します。その後、定常出力周波数にて総パルス数から減速に必要なパルス数を減算した数を出力して加速時と同様に10段階で減速します。
通常パルス出力の出力周波数 (F) と出力パルス数の設定に加えて、初期出力周波数(F0)と加減速時間(T)を設定します。
LT4000シリーズ
LT4000シリーズでは、加減速パルス出力または加速パルス出力が使用できます。
加減速パルス出力
出力開始時と終了時に周波数を変えながら、指定した回数分のパルスを出力する機能です。
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F0: 初期出力周波数 F: 出力周波数 Ta: 加速時間 Td: 減速時間 |
初期出力周波数(F0)でパルス出力を開始し、加速時間(Ta)の間に定常出力周波数(F)まで等間隔に周波数が増加します。
定常出力周波数(F)でパルス出力を行った後、減速時間(Td)の間に初期周波数(F0)まで等間隔に周波数が減少し、指定された回数でパルス出力が終了します。
加速パルス出力
出力開始時から周波数を設定した値まで変化させた後、パルスを出力し続ける機能です。
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F0: 初期出力周波数 F: 出力周波数 Ta: 加速時間 |
初期出力周波数(F0)でパルス出力を開始し、加速時間(Ta)の間に定常出力周波数(F)まで等間隔に周波数が増加します。その後、定常出力周波数(F)でパルスを出力し続けます。
出力を止めるには、システム変数#L_ExIOSpCtrlやPLSQ命令で出力停止を実行します。出力停止時は加減速パルス出力と同じように、減速時間の間に初期周波数(F0)まで等間隔に周波数が減少し、停止します。