31.9.10.21 オブジェクト1800h~1807h: TPDO通信パラメータ

このオブジェクトには、送信PDOの情報が格納されます。

特性

このオブジェクトの特性は次のとおりです。

サブインデックス

説明

データタイプ

初期値

アクセス

PDOマッピング

バックアップ

0

サブインデックス番号

UNSIGNED8

5

ro(読み取り専用)

X

O

1

COB-ID

オブジェクト1800h :

UNSIGNED32

180h+ノードID

 

オブジェクト1801~1803h :

UNSIGNED32

80000180h+オブジェクトの下1桁x100h+ノードID

 

オブジェクト1804~1807h :

UNSIGNED32

80000000h+ノードID

rw(読み書き)

X

O

2

送信モード

UNSIGNED8

255

rw(読み書き)

X

O

3

送信禁止時間

UNSIGNED16

0

rw(読み書き)

X

O

4

使用不可

 

 

5

送信間隔時間

UNSIGNED16

0

rw(読み書き)

X

O

送信モード

PDO送信モードは、次の表のとおり設定できます。

転送コード

送信モード

備考

サイクリック

非サイクリック

同期

非同期

RTRのみ

0

 

X

X

 

 

イベントに続く最初のSyncメッセージでPDOを送信

1~240

X

 

X

 

 

x個のSyncメッセージごとにPDOを送信

241~251

予約

 

-

252

未使用

SYNCメッセージを受信し、リモート要求でPDOを送信

253

未使用

データを更新し、リモート要求でPDOを送信

254

 

 

 

X

 

イベント発生時にPDOを送信

255

 

 

 

X

 

イベント発生時にPDOを送信

COB-ID構造

CAN2.0に対応したCOB-IDの構造は次の表のとおりです。

ビット番号

意味

31(MSB)

0

PDOオブジェクトが存在する

1

PDOオブジェクトが存在しない

30

-

予約

29

0

11-Bit ID(CAN 2.0A)

28~11

0

ビット29 = 0の場合

10~0(LSB)

X

IDのビット10~0

送信禁止時間

「送信PDO」の場合、PDO送信の「送信禁止時間」をこの16ビットフィールドに入力できます。 データがロードされると、PDOセンダーは、前回の送信以降、「送信禁止時間」が経過したかどうかをチェックします。 「送信禁止時間」が経過した場合にのみ、新しいPDOを送信できます。 「送信禁止時間」は、非同期送信(送信モード255)でCANバスの過負荷を回避するのに役立ちます。「送信禁止時間」は、オブジェクト1800,03~1807,03の100µsの倍数です。

値の例を次の表に示します。

イベントタイマ(ms)

0000h

0

64h

10

3E8h

100

1388h

500

2710h

1000

FFFFh

6553

送信間隔時間

「送信間隔時間」は、非同期送信モード(送信モード255)でのみ動作します。 「送信間隔時間」が切れる前にデータが変更されると、一時的な電信が送信されます。 0より大きい値をこの16ビットフィールドに書き込むと、「送信間隔時間」が切れた後にTPDOが常に送信されます。 1800.05~1805.05に書き込まれた値は、ms単位の「送信間隔時間」に対応します。データ変更なしでデータ転送が行われます。

値の例を次の表に示します。

イベントタイマ(ms)

0000h

0

64h

10

3E8h

100

1388h

500

2710h

1000

FFFFh

6553