TP命令で使用するタイマ変数は構造体変数となっています。内部の構造については、下記の表となります。
タイマ変数
タイマ変数 |
変数設定 |
内容 |
---|---|---|
変数名.TI |
ビット変数 |
タイマ計測時にON |
変数名.Q |
ビット変数 |
タイマ計測完了時にON |
変数名.PT |
整数変数 |
タイマの設定値 |
変数名.ET |
整数変数 |
タイマの現在値 |
タイマ命令をダブルクリックすることにより、下記のダイアログが表示されます。タイマの設定値を入力するダイアログです。
設定値に数値と設定値に対する単位を入力することができます。
タイムベースの設定は、タイマー命令をダブルクリックすることにより設定ダイアログが表示されます。
タイムベース |
内容 |
PT値/ET値 |
---|---|---|
msec |
1ms単位で設定。 |
PT値=ms単位で表示設定。 ET値=ms単位で表示。 設定範囲=0~214748364 x 1ms |
10msec |
10ms単位で設定。 |
PT値=10ms単位で表示設定。 ET値=10ms単位で表示。 設定範囲=0~21474836 x 10ms |
0.1sec |
0.1秒単位で設定。 |
PT値=0.1s単位で表示設定。 ET値=0.1s単位で表示。 設定範囲=0~2147483 x 100ms |
sec |
1秒単位で設定。 |
PT値=1s単位で表示設定。 ET値=1s単位で表示。 設定範囲=0~214748 x 1s |
プログラム例
計測開始がON(導通)すると、TP命令に起動されます。TP命令は立ち上がり検出の為、命令が起動されると、タイマ命令の前の命令の条件に関わらずタイマの計測を開始します。
経過時間 .ETはタイムベース設定の単位で増加します。
タイマ計測ビット.TIがONになります。
タイマ出力ビット.QがONになり、導通します。
経過時間.ETが増加して、設定時間.PTに等しくなると、TP命令がOFFします。TP命令の左の命令条件に関わらず、設定時間経過後は、タイマ出力ビット .QがOFFになります。
PT<=ETになれば、すぐに 0 にリセットされます。 経過時間 .ET =設定時間 .PT に等しくなると、タイマ計測ビット .TI がOFFになります。
TP 命令が非導通の場合は、タイマ出力ビット .Q がOFFになります。
TP命令に起動をかけるタイマの導通をやめると、経過時間.ETが設定時間.PTに達しているときは、経過時間.ETが0にリセットされます。
タイマ出力ビット.Q はOFFになります。
それ以外のときは、計測を続け、タイマ出力ビット.Q はONのままです。