NT命令を実行すると前回のスキャン実行でONの変数が、今回のスキャン実行でOFFになったときに1スキャン実行の間だけ導通します。最初にスキャン実行するときは、前回のスキャン実行での状態はOFFとされるので、NT命令を実行しても導通しません。以下の例では、NT命令の機能について説明しています。
プログラム例
ポイントA
変数スタートがOFFになり、変数モーターがONになります。
ポイントB
スキャン実行を1回すると、変数モーターがOFFになります。
ポイントC
変数スタートの立ち上がりを検出しなかったので、変数モーターはOFFのままです。
PT(立ち上がり検出接点)命令およびNT(立ち下がり検出接点)命令のオペランドに対し、配列やビット指定などの各要素に変数を用いて間接アドレッシングを行う場合には注意が必要です。前回実行時のオペランドに設定された変数と今回実行時のオペランドに設定された変数の状態を比較して実行しますので、それぞれの指定する変数値が異なる場合は状態比較の対象が異なります。