32.18.3.3 LT命令の解説

LT命令は比較命令です。LT命令を実行すると、S1とS2が比較され、比較の結果S1<S2なら導通します。実数値を比較する際、注意が必要です。例えば、計算結果が1.99999999999になることがありますが、これは2より小さいです。LT命令を使用する場合は、S1、S2、オペランドに指定する変数の型が同じタイプでなければ、エラーとなります。S1、S2、オペランドはすべて同じ変数の型を指定してください。

定数指定の場合は下記を参照してください。

オペランドS1またはS2が整数定数の場合

オペランドS1またはS2にHEX入力する場合

0x(数値のゼロと小文字のx入力)を入力すると以下の値はHEX値となります。

オペランドS1またはS2にフロート定数を入力する場合

0f(数値のゼロと小文字のf入力)を入力すると以下の値はフロート値となります。

オペランドS1またはS2にリアル定数を入力する場合

0r(数値のゼロと小文字のr入力)を入力すると以下の値はリアル値となります。

配列指定のデータ(整数変数の配列)を比較する場合

データ[0]またはデータ[N](Nは整数変数)で指定してください。

S1、S2、オペランドがすべて配列全体を指定した場合、同じ変数の型でもエラーとなります。

プログラム例

LT

整数変数を比較し、比較結果をデータ保存に格納します。

  1. データAと演算結果を、<比較します。LT命令が実行した結果S1<S2であれば導通し、LT命令より右の命令が実行されます。上記ではLT命令のより右側のMOV命令が実行されます。