ヒストリカルトレンドグラフ、データ一括表示グラフ、XYヒストリカルトレンドグラフ、XYデータ一括表示グラフは、1表示画面上(画面呼び出し、ウィンドウ表示を含む)で合わせて8個以内になるよう設定してください。
ヒストリカルトレンドグラフ、データ一括表示グラフ、XYヒストリカルトレンドグラフ、XYデータ一括表示グラフのチャンネル数は、1表示画面上(画面呼び出し、ウィンドウ表示を含む)で合わせて40本以内になるよう設定してください。40本を超える場合には41本目以降が動作しません。
1個のヒストリカルトレンドグラフに表示できるチャンネル本数(折れ線本数)は20本までです。
ノーマル表示では、スクロールしたときやグラフが消去された(サンプリングデータをクリアした)ときに、グラフ表示エリア内が表示更新されます。ペンレコ表示ではサンプリングするたびに表示更新されます。表示更新時はグラフ表示エリア内が一度クリアカラーで塗りこまれてから再表示されるため、画面がちらつくことがあります。
グラフデータの座標点は1000分率で計算されます。表示範囲外の値であっても、換算の結果が範囲内になる場合はグラフ表示されます。
配置したグラフの表示エリア内には、他の部品を配置しないでください。また、表示エリア内に直線などの図形を直接描画したい場合は、ベース画面番号9000~9999にグラフを配置し描画してください。ベース画面番号1~8999上に配置したグラフの表示エリア内に目盛り線などを描画しても、表示器上ではその目盛り線は表示されません。ベース画面1~8999上で目盛り線が入ったグラフを表示したい場合は、9000番以降で作画した画面を呼び出すようにしてください。
ベース画面番号9000番以降は、グラフとその上に直接描画する図形のみ配置してください。その他の部品(スイッチなど)は正常に動作しない可能性があります。
ベース画面番号9000以降に配置し、[形状なし]を設定したグラフでグラフエリアカラーを使用する場合、次の順序で描画されます。このため、グラフの表示エリアに描画を重ねて配置した場合やベース画面の背景色を設定した場合、グラフエリアカラーよりも優先して描画されます。
グラフエリアカラー
直線や四角形などの描画オブジェクトやベース画面の背景色
折れ線グラフ
サンプリング周期が1秒以下の場合、グラフ表示エリアの大きさによってはスクロールの処理に
1秒近くの時間がかかり、通信や処理に影響を与える場合があります。そのような場合にはサンプリング周期を2秒以上に設定してください。
サンプリングしたデータに読み出しエラーがあった場合は、その部分の前のデータから次のデータまでの間の折れ線表示はされません。読み出しエラーが続くと、その間グラフ表示は行われません。間引き表示を行っている場合も、間引かれたデータが読み出しエラーの場合は同様に表示されません。
次のサンプリングデータをヒストリカルトレンドグラフで表示すると以下のようになります。
データ形式をBCDに設定しているとき、サンプリングデータにA~Fhを含むデータが格納されていた場合は、1回前のサンプリングデータでグラフ表示します。また1回目のサンプリングデータがBCD以外の場合は「0」としてグラフ表示します。
次のサンプリングデータをヒストリカルトレンドグラフで表示すると以下のようになります。
4回目のデータ95(5Fh)は無視され、3回目のデータ50(32h)が4回目のデータとしてグラフ表示されます。
データ形式をBCDに設定しているとき、A~Fhを含むデータの1つ前に読み出しエラーが格納されていた場合は、読み出しエラーの前のデータから次のデータまでの間のグラフ表示は行われず、A~Fhを含むデータの部分は読み出しエラーより前の正常な値でグラフ表示します。もし読み出しエラーより前に正常な値がなければ、そこまでのグラフは表示されません。
データ形式をBCDに設定しているときに過去データ表示を行うと、サンプリングデータにA~Fhを含むデータが格納されていた場合は、グラフは表示されません。
次のサンプリングデータをヒストリカルトレンドグラフで表示すると以下のようになります。
ヒストリカルトレンドグラフ部品の[データ形式]は、サンプリングデータのビット長に合わせてください。サンプリング設定の[ビット長]で[16ビット]を設定していて、ヒストリカルトレンドグラフ部品の[データ形式]で32ビットを設定した場合、2ワードのデータをあわせて32ビットとして扱われます。
またサンプリング設定の[ビット長]が[32ビット]で、ヒストリカルトレンドグラフ部品が16ビットの場合は、下位16ビットのデータが表示されます。
共通設定[サンプリング設定]の[アドレス設定]タブで[データ形式の混在]を設定している場合、データ形式が[ワード16ビット]、[ワード32ビット]のデータのみグラフ表示できます。その他のデータ形式は表示できません。
[表示範囲指定]を[アドレス]指定していて通信エラーが発生したときは、「0」の値で描画されます。
補助線を[アドレス]指定していて通信エラーが発生したときは、補助線は「0」の値で描画されます。
[表示条件]で[ビットONで表示]を選択していて通信エラーが発生ときは、グラフは表示されません。また[ビットOFFで表示]を選択していて通信エラーが発生したときは、グラフは表示されたままとなります。
1画面に同じ部品IDのヒストリカルトレンドグラフが複数ある場合、先に配置したグラフが有効になります。2つ目以降に配置したグラフは表示しません。また、画面呼び出しによって同じ部品IDのグラフが同一画面上に表示される場合も、先に表示していたグラフが有効になります。
サンプリング回数が1のときは、間引きモードは動作しません。
共通設定[サンプリング設定]で異常解析設定を行った場合、異常解析画面に配置したヒストリカルトレンドグラフの動作は、通常の動作とは異なります。詳細は以下を参照してください。
20.11.3 異常解析のしくみ
過去データ表示機能を使用したヒストリカルトレンドグラフ部品は、ベース画面に1個のみ配置できます。
過去データ表示機能を設定したヒストリカルトレンドグラフ部品をウィンドウ画面に配置しても、過去データ表示機能は機能しません。
過去データ表示で、1本のチャンネルで表示できるデータ数(現在表示中のデータ + 過去データ)は、サンプリング設定で指定した[回数]分です。
ヒストリカルトレンドグラフ部品の[表示データ数]は、サンプリング設定で指定した[回数]以下にしてください。
共通設定[サンプリング設定]の[動作設定]タブで[サンプリングデータを保持する(SRAM使用)]を指定していない場合、表示器の電源OFFやリセット、画面転送によって表示器内のサンプリングデータが消去されます。消去された過去データは表示できません。表示器の電源OFFやリセット後も過去データを表示したい場合は、[サンプリングデータを保持する(SRAM使用)]を設定しておく必要があります。
表示器内に保存できるサンプリングデータ数は、表示器の機種やサンプリング設定の内容により異なります。
25.14.1 サンプリングデータの容量
下表は、折れ線グラフで使用するサンプリンググループのみをバックアップメモリに保存した場合の、折れ線(チャンネル)の本数とサンプリング回数の目安を示しています。
チャンネル本数あたりの最大サンプリング数
バックアップメモリのサイズ |
1本 |
10本 |
20本 |
30本 |
40本 |
320Kバイト |
65535 |
16265 |
8132 |
5421 |
4065 |
128Kバイト |
32180 |
6435 |
3217 |
2144 |
1608 |
設定内容
サンプリンググループ数 : 1、ブロック数 : 1、データ形式 : 16ビット長、指定回数終了時に古いデータから上書きする、日付データを付加しない、データ有効/無効フラグを付加しない
表示器の時刻を変更した場合、正常にグラフ表示できない可能性があります。
ほかの表示器で取得したサンプリングデータのグラフを表示させたい場合、グラフ表示する表示器内のサンプリンググループ設定は、データを取得した表示器のサンプリンググループ設定と同じにしておく必要があります。
以下の機種で過去データを表示する際、インデックスファイルがない場合は表示器が個々のバックアップファイルを参照するため、インデックスファイルがある場合より過去データの表示に時間がかかります。
SP5000シリーズ
GP4000シリーズ(GP-410*を除く)
ST6000シリーズ
ET6000シリーズ
STM6000シリーズ
STC6000シリーズ
GPH6000シリーズ
以下の機種を使用する場合、ほかの表示器(サンプリング設定は同じ)からバックアップファイルをコピーしても、インデックスファイルがある場合はコピーで追加したバックアップファイルの過去データ表示はできません。
SP5000シリーズ
GP4000シリーズ(GP-410*を除く)
ST6000シリーズ
ET6000シリーズ
STM6000シリーズ
STC6000シリーズ
GPH6000シリーズ
追加したバックアップファイルの過去データを表示したい場合は、インデックスファイルを削除するか、サンプリンググループのフォルダ以外の場所に退避してください。フォルダ内にインデックスファイルがない状態で新たにバックアップ処理が発生すると、インデックスファイルが新規作成され、退避中のインデックスファイルは更新されませんのでご注意ください。
ヒストリカルトレンドグラフ部品で配置設定したスイッチと、スイッチランプ部品[特殊スイッチ]-[ヒストリカルトレンドグラフ用スイッチ]を同一画面上に配置しないでください。スイッチが正常に動作しません。[過去データ表示]スイッチは1つのヒストリカルトレンドグラフにつき1個のみ設定してください。
スイッチランプ部品[特殊スイッチ]-[ヒストリカルトレンドグラフ用スイッチ]を使用して過去データ表示を操作する場合、特殊スイッチは過去データ表示機能を設定したヒストリカルトレンドグラフ部品と同じベース画面上に配置してください。ヒストリカルトレンドグラフをベース画面に、特殊スイッチをウィンドウ画面に配置した場合は動作しません。
ヒストリカルトレンドグラフの[カーソル表示]にチェックを入れていないと、外部ストレージに保存されたサンプリングデータの過去データ表示はできません。
カーソル表示 / 時刻表示 / 過去データ検索機能の制限事項
カーソル表示や時刻表示、検索機能を使用するには、次の設定を行ってください。
共通設定[サンプリング設定]-[動作設定]タブで、[サンプリングデータを保持する(SRAM使用)]および[サンプリングデータをバックアップする]を設定する
共通設定[サンプリング設定]-[動作設定]タブの[拡張設定]で、[時刻データを付加する]を設定する
ヒストリカルトレンドグラフの[過去データ表示]タブで[カーソル表示]を設定する
[カーソル時刻]を設定したヒストリカルトレンドグラフと、[データ編集]を設定したサンプリング表示器や特殊データ表示器[CSV表示]は、同じ画面上に配置しないでください。
同じ画面上に配置した場合、サンプリングデータ表示器の編集機能は動作しません。また[カーソル時刻]の表示と特殊データ表示器[CSV表示]は、最初に設定した部品のみ動作します。
過去データ検索機能の日付/時間入力中は、[入力許可]を設定しているデータ表示器への入力はできません。また逆に、データ表示器への入力中は、日付/時間入力用のダイアログボックスは表示されません。
ヒストリカルトレンドグラフの[カーソル表示]を有効にする場合、[グラフエリアカラー]をカーソルと同じ色(カラー対応機種では[E7]、モノクロ対応機種では[8])、またはそれに近い色で設定すると、グラフ上でカーソルが見えにくくなります。その場合は、[グラフエリアカラー]を別の色で設定してください。