数値表示するアドレスを間接的に指定することができます。間接指定方法は2つあります。
アドレスタイプ
表示するアドレス(モニタワードアドレス)を指定する方法を[直接指定]、[アドレス]、[デバイスタイプ&アドレス]から選択します。
[モニタワードアドレス]に設定したアドレスのデータタイプがBYTE、SINT、USINTの場合、[アドレスタイプ]は[直接指定]のみ選択できます。
[モニタワードアドレス]に設定したアドレスのデータタイプがBYTE、SINT、USINT、DATE_AND_TIME以外の場合、[アドレスタイプ]は[直接指定]または[アドレス]が選択できます。
入力許可
キーボードやバーコード/2次元コードリーダからの入力を受け付けるかどうかを指定します。チェックを入れると[入力許可]タブが表示されます。
[表示設定]タブ[詳細]の[表示フォーマット]を指定している場合は設定できません。
14.11.1.6 数値表示 - 表示設定 / 詳細
モニタワードアドレス
ここで設定したワードアドレスに格納されているデータをリアルタイムに数値表示します。モニタワードアドレスを間接的に指定するには[アドレスタイプ]で[アドレス]、[デバイスタイプ&アドレス]を選択します。
データタイプがDATE_AND_TIMEのアドレスは[モニタワードアドレス]に設定できません。
アドレス
[ベースアドレス]で指定したデバイスと同一デバイス内で間接指定します。
ベースアドレス / オフセット値指定アドレス
[ベースアドレス]は間接指定の基準となるアドレスです。
[オフセット値指定アドレス]には[ベースアドレス]からのオフセット値を格納しているアドレスを設定します。
例)[モニタワードアドレス]D35を間接指定する場合
[ベースアドレス]‥D10
[オフセット値指定アドレス]‥D100
[オフセット値指定アドレス]内のデータが、[ベースアドレス]からのオフセット値として扱われます。
[ベースアドレス]D10から[オフセット値指定アドレス]D100内のデータ分「25」が加算され、加算されたアドレスD35のデータ「40」を表示します。
[ベースアドレス] + [オフセット値]が桁あふれする(16ビットを超える)場合、正しいモニタワードアドレスを求めることができません。この場合モニタワードアドレスは不定になります。
[アドレスタイプ]に[アドレス]、[ベースアドレス]に構造体メンバを設定し、[オフセット値]に配列の末尾を超える値を入れた場合、正しいモニタワードアドレスを求めることができません。この場合モニタワードアドレスは不定になります。
Bin/BCD
[オフセット値指定アドレス]に格納されるデータ形式を[Bin]、[BCD]から選択します。
デバイスタイプ & アドレス
デバイスとアドレス両方を間接指定します。
接続機器
[アドレスタイプ]が[デバイスタイプ & アドレス]の場合、どの接続機器のアドレスを間接指定するかを選択します。
デバイス指定先頭アドレス
[デバイス指定先頭アドレス]は表示アドレスを指定するためのワードアドレスの先頭アドレスを入力します。[デバイス指定先頭アドレス]にアドレスモードを格納します。アドレスモードは、デバイスアドレスが内部デバイスか、外部(PLC)デバイスかを決めるモードのことです。[デバイス指定先頭アドレス]に続く3ワードには、デバイスコード、アドレスコードを格納します。デバイスコードとアドレスコードで指定されたワードアドレスが表示アドレスとなります。
例)[モニタワードアドレス]CN35を間接指定する場合
[デバイス指定先頭アドレス]‥D100
[アドレスモード]‥外部(PLC)デバイス
[デバイスコード]‥CN:0061
*1 アドレスモード0 : 外部(PLC)デバイス 1 : 内部デバイス上記の場合では0を格納します。
*2 デバイスコードはご使用の接続機器の「GP-Pro EX機器接続マニュアル」をご覧ください。アドレスモードで内部デバイスを指定した場合、デバイスコードは、LSエリア : 0000 USRエリア : 0001です。
D100、D101、D102、D103で指定されたアドレスCN35のデータ「40」を表示します。
間接指定したアドレスが範囲外であったり、存在しないデバイスであった場合、通信エラーとなります。エラー発生後は画面が動作しなくなりますのでご注意ください。エラー発生時は間接指定のデータをチェックし、正しいデータを接続機器に格納し直して画面切り替えを行い復旧してください。
数値データを相対値で表示する(間接指定)
[スケーリング設定]にチェックを入れると、数値データを指定の割合に換算して表示することができます。
[基本設定]タブの詳細画面の[アドレスタイプ]で[アドレス]または[デバイスタイプ&アドレス]を選択し、かつ[取得指定]、[表示指定]ともに[アドレス]を選択すると、取得範囲、表示範囲の最小値/最大値を格納するアドレスをモニタワードアドレスに続くアドレスから連続して自動的に割り付けることができます。
スケーリング設定
スケーリング設定を行うと[モニタワードアドレス]のデータを取得範囲と表示範囲に応じて自動換算し、その結果を数値表示できます。(相対値表示)
例)
データ形式
数値表示するデータの形式を選択します。
ビット長 |
データ形式 |
---|---|
16ビット |
Dec、Hex、Oct、Bin、BCD |
32ビット |
Dec、Hex、Bin、BCD、Float |
ビット長
表示するアドレスの有効ビット長を設定します。
[データ形式]が[16ビット]の場合に設定できます。
[16ビット] : 1~16
間接エリア指定
[アドレスタイプ]で[アドレス]または[デバイスタイプ&アドレス]を選択し、かつ[取得指定]、[表示指定]ともに[アドレス]を選択した場合に表示されます。
取得範囲の最小値 / 最大値と表示範囲の最小値、最大値が格納されるアドレスを間接的に指定する方法を[個別設定]、[表示アドレスに続くエリア]から選択します。
[取得指定]、[表示指定]のいずれか一方でも[定数]の場合は、[個別設定]固定となります。
個別設定
[最小値]、[最大値]にそれぞれ個別に数値またはワードアドレスを指定します。
表示アドレスに続くエリア
[基本設定]タブで指定した[モニタワードアドレス]に続くアドレスから取得最大値 → 取得最小値 → 表示最大値 → 表示最小値の順番に連続して割り付けられます。
例)[間接エリア指定]で[表示アドレスに続くエリア]を選択した場合、表示される取得 / 表示範囲の最小値、最大値は以下のとおりになります。
[ ベースアドレス ] ‥D10
[ オフセット値指定アドレス ]‥D100
[ モニタワードアドレス ]‥D35
[ 取得指定 ]‥アドレス
[ 表示指定 ]‥アドレス
取得範囲
取得指定
取得範囲の最小値 / 最大値を指定する方法を選択します。
定数
最小値/最大値として固定の数値を書き込んで指定します。(直接指定)
アドレス
最小値 / 最大値が格納されているアドレスを指定します。(間接指定)
取得符号
取得するデータの値に、負の数も扱えるようにするかどうかを設定します。
無し
正の数のデータのみです。
2の補数
負の数は2の補数で扱われます。
MSB符号
負の数はMSB符号で扱われます。
表示範囲
表示指定
表示範囲の最小値 / 最大値を指定する方法を選択します。
定数
最小値 / 最大値として固定の数値を書き込んで指定します。(直接指定)
アドレス
最小値 / 最大値が格納されているアドレスを指定します。(間接指定)
最小値、最大値に同一の値を設定すると、データ表示器への入力ができません。
四捨五入
データを表示するときに端数を切り捨てるか四捨五入するかを指定します。
表示符号
負の数を表示するかどうかを指定します。
[データ形式]が[Dec]の場合に設定できます。
例)「-123」というデータが書き込まれた場合
取得範囲/表示範囲
最小値 / 最大値
数値表示するデータの取得範囲および表示範囲を設定します。
[取得指定]や[表示指定]が[定数]の場合は最小値 / 最大値を入力します。
[アドレス]の場合は最小値 / 最大値が格納されるワードアドレスを指定します。
[データ形式]、[取得符号]、および[表示符号 + / -]により設定範囲が異なります。
16ビット
データ形式 |
取得符号 |
取得範囲 |
表示符号 + / - |
表示範囲 |
---|---|---|---|---|
Dec |
無し |
0 ~ 65535 |
無 |
0 ~ 65535 |
有 |
-32768 ~ 32767 |
|||
2の補数 |
-32768 ~ 32767 |
無 |
0 ~ 65535 |
|
有 |
-32768 ~ 32767 |
|||
MSB符号 |
-32767 ~ 32767 |
無 |
0 ~ 65535 |
|
有 |
-32768 ~ 32767 |
|||
Hex |
無し |
0 ~ 65535 |
- |
0 ~ FFFF(h) |
2の補数 |
-32768 ~ 32767 |
- |
0 ~ FFFF(h) |
|
MSB 符号 |
-32767 ~ 32767 |
- |
0 ~ FFFF(h) |
|
Oct |
無し |
0 ~ 65535 |
- |
0 ~ 177777(o) |
2の補数 |
-32768 ~ 32767 |
- |
0 ~ 177777(o) |
|
2の補数 |
-32767 ~ 32767 |
- |
0 ~ 177777(o) |
|
BCD |
- |
0 ~ 9999 |
- |
0 ~ 9999 |
Bin |
無し |
0 ~ 65535 |
- |
0 ~ FFFF(h) |
2の補数 |
-32768 ~ 32767 |
- |
0 ~ FFFF(h) |
|
MSB符号 |
-32767 ~ 32767 |
- |
0 ~ FFFF(h) |
32ビット
データ形式 |
取得符号 |
取得範囲 |
表示符号 + / - |
表示範囲 |
---|---|---|---|---|
Dec |
無し |
0 ~ 4294967295 |
無 |
0 ~ 4294967295 |
有 |
-2147483647 ~ 2147483647 |
|||
2の補数 |
-2147483648 ~ 2147483647 |
無 |
0 ~ 4294967295 |
|
有 |
-2147483647 ~ 2147483647 |
|||
MSB符号 |
-2147483647 ~ 2147483647 |
無 |
0 ~ 4294967295 |
|
有 |
-2147483647 ~ 2147483647 |
|||
Hex |
無し |
0 ~ 4294967295 |
- |
0 ~ FFFFFFFF(h) |
2の補数 |
-2147483648 ~ 2147483647 |
- |
0 ~ FFFFFFFF(h) |
|
MSB符号 |
-2147483647 ~ 2147483647 |
- |
0 ~ FFFFFFFF(h) |
|
BCD |
- |
0 ~ 99999999 |
- |
0 ~ 99999999 |
Bin |
無し |
0 ~ 4294967295 |
- |
0 ~ FFFFFFFF(h) |
2の補数 |
-2147483648 ~ 2147483647 |
- |
0 ~ FFFFFFFF(h) |
|
MSB符号 |
-2147483647 ~ 2147483647 |
- |
0 ~ FFFFFFFF(h) |
|
Float |
- |
-9.9e16 ~ 9.9e16 |
- |
-9.9e16 ~ 9.9e16 |
取得範囲と表示範囲は取得された値をどのように自動換算して表示するかを決めるものです。取得範囲外の値が取得されてもそのまま自動換算され、表示範囲外の値で表示されます。