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 整数配列でビット単位のアクセスをする場合

GP-Pro/PB3からGP-Pro EXにコンバートすると、整数変数の配列指定には次の2点の違いが発生します。


@要素数が指定された表示に変換されます

記述方式が変更されるだけですのでコンバート後の作業等は必要なく、そのままで問題なく動作します。

例) 整数変数の配列で直接250ビット目を指定していた場合

GP-PRO/PB3 C-Packageでの指定 :
整数配列.X[250]
             
GP-Pro EXでの表示 : 整数配列[7].X[26]
 
 
  要素数

GP-PRO/PB3では要素数を指定せず、ビット単位での直接指定が可能でしたが、GP-Pro EXでは同様の形式での記述ができなくなります。GP-Pro EXにコンバートすると、自動的に要素数の指定がされた表示形式に変換されます。

整数変数は32ビットです。
250ビットを32ビットで割ると「7余り26」となります。
「整数配列」という整数変数の250ビット目は、「整数配列」の要素数7の中の26ビット目という指定であり、GP-Pro EXでは整数配列[7].X[26]に表示形式が変換されます。


A変数を使用してビット位置を間接指定していた場合はエラーになります

例) 整数配列.X[整数変数A]
 
  変数でビット位置の指定を行っています

このような形式の変数はGP-Pro EXでは変換されずエラーとなります。
以下の手順に従って変更作業を行って下さい。

変更作業手順
  1. GP-PRO/PB3でエラー元となる整数変数(例:「整数配列.X[250]」)をロジックから削除します。
  2. GP-PRO/PB3でロジックを次のように変更します。



    上記@で「整数配列.X[250]」が「整数配列[7].X[26]」の形式に変換されたのと同様、要素数を指定する形式への変更作業を行います。
    ビット指定を行う変数「整数変数A」を32で割り、要素数を算出して変数で指定します。
    また、ビット位置となる「余り」も同じく変数で指定します。


    ロジックの変更方法

  3. GP-Pro EXでコンバートを行います。


■ロジックの変更方法

  1. 「整数変数A」をDIV(除算演算)命令を使用して32で割り、その結果を新しく作成した「整数変数B」
    に代入します。「整数変数B」に代入された値は「整数配列」変数の要素数指定として使用します。


  2. I において「整数変数A」を32で割った「余り」が、要素数のビット位置指定になります。
    MOD(剰余算演算)命令を使用して余りを算出し、その結果を新しく作成した「整数変数C」に代入します。「整数変数C」に代入された値はビット指定として使用します。



  3. I、Uで作成した要素数指定(「整数変数B」)とビット位置指定(「整数変数C」)を、「整数配列.X[整数変数A]」の代わりに使用し、保持指定されたOUT(アウトコイル)命令で出力します。



    「整数配列.X[整数変数A]」は要素数が指定された整数配列[整数変数B].X[整数変数C]に変更され、GP-Pro EXへコンバートしてもエラーにならず使用できるようになります。


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