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CE・RoHS・UL・耐油について

【 CEマーキングについて 】

・かつてヨーロッパでは、各国が経済的および技術的な発展に応じた各国独自の法令・規格を制定しており、これがヨーロパ内での人、物、サービス、資本の 移動と貿易拡大の大きな障壁のひとつとなっていました。この障壁を取り除きヨーロッパ経済を活性化させることを目的に、1993年、欧州連合(EU)が誕生しました。
・EU加盟各国間での法的整合がなされ、指令と呼ばれる共通の安全規格(以下に記載)も制定されました。この安全規格に適合している製品だけが、EU域内での自由な流通を保証されることとなったのです。
・CEマーキングは、製品が安全規格に適合していることを示すマークであり、製品上にこのマークがなければEU域内での流通は認められません。つまり、EU域内へ輸出する際には、その製品に求められる規格を守っており、CEマーキングを貼り付けてもよい旨を証明しなければなりません。 ※CEとはフランス語のCommunaut_Europ_enneの略称です。
    主な指令
●EMC指令: 電磁波を発するか、あるいは外部の電磁波によって機能に影響を受けるおそれのある製品に関する指令です。外部に強い電磁波を出さない、外部からの電磁波によって影響を受けない設計が要求されています。

●低電圧指令: AC50〜1000V、DC75〜1500Vの電源で駆動する電機製品に対する技術的な事項が要求されています。

●機械指令: 工作機械、ロボット、建設機械などの産業機械を中心に、洗濯機など一般製品でも可動部に危険性が認められるものも対象となります。安全に関して機械製品が備えていなければならない基本的事項が要求されています。

【UL規格概要】

ULとはUnderwritersLaboratoriesInc.の略称であり、公共の安全のための検査を目的として、米国火災保険協会の援助のもとに1894年に設立された非営利組織です。
 この企業体では不備な製品による火災や感電、または盗難その他の事故から人命、財産を保護するために、電気機器、火災防止用製品、ガス、石油製品、化学製品、盗難防止用製品などについて、研究、試験、検査を行い、認定業務を行うとともにフォローアップサービスで製品の安全性の維持を計っています。この認定試験に合格した製品には、UL本部より発行となる合格ラベルを貼付ることができ、その製品の安全性は米国内で高く評価されており、保険業者、連邦政府、州政府、市政府の各機関、各製造業者、建築業者などは承認または調達の条件としてUL適合品であることを強く要求しています。
 従って、米国向輸出品はUL認定を取得しなければなりません。
【RoHS指令】

・RoHS指令は電気・電子機器に対する特定有害物質の使用制限に関するEUの指令です。生産から廃棄、処分に至る製品のライフサイクルにおいて、人の健康や環境負荷を最小限に抑えることを目的としています。対象物質は(1)鉛(2)水銀(3)カドミウム(4)六価クロム(5)ポリ臭化ビフェニール(6)ポリ臭化ジフェニルエーテルの6種類。2006年7月1日から施行されており、EUで販売される家電製品やパソコン、テレビなどは6物質の使用が制限されています。
※RoHS指令とはRestriction of Certain Hazardous Substancesの略称です。
【 耐油構造について 】

耐油構造の商品は、弊社独自の耐油試験をもとに改善し耐油性の良いプラスチックを使用したものです。油によってのひび割れ等が起こり難いので、切削油等、オイルミスト環境 (※1)においても安心してお使いいただけます。
(※1)
ご使用環境により、耐油性能が異なるため、ご購入時に営業担当者または代理店ご相談ください。

【 光源の違いによる各色グローブの発色について 】
光源が白熱球の場合、その波長分布は左記のように可視光から赤外光へ右肩上がりのエネルギー分布を示します。しかし、白熱電球は青の波長帯から赤の波長帯まで全ての波長要素を含んでいるため、下記の各色グローブを透過することにより、透過率の低い波長成分がカットされ、回転灯や電球表示灯が選択されたグローブ色に発色することになります。
光源が各色LEDの場合、その波長成分は上記のように各色の波長帯周辺しか波長要素が存在しません。左記の各色LEDに対応した同色グローブを透過することにより、選択されたグローブ色に発色することになります。従ってLED光源の場合、異なるグローブ色では正常な発色を得られません。