外部ストレージを使用する際は、必ず次の制限事項もあわせてご確認ください。
5.6.3 外部ストレージを使用する際の制限事項
動画表示器について
動画表示器は1つのベース画面またはウィンドウ画面に1個のみ配置できます。
動画表示器のX座標位置と幅は、ドット数が4の倍数になるよう設定してください。4の倍数でない場合は4ドット単位に自動修正されます。
動画表示器のサイズがビデオ入力画像より小さい場合、はみ出した部分は表示されていません。映像全体を見るには、移動スイッチで画像を移動させて見てください。
例)AGP-3550T(640x480)
ビデオ入力が[NTSC](640x480)
動画表示器の[表示サイズ]が[標準]
ビデオ入力設定と、動作可能なカメラおよび動画ファイルは次のとおりです。
ビデオ入力設定 |
ビデオ入力 |
再生動画ファイル |
録画動画ファイル |
NTSC |
NTSC |
NTSC |
NTSC |
PAL |
PAL |
PAL |
PAL |
SECAM |
SECAM |
PAL |
PAL |
ビデオ表示/再生中にオフラインモードや転送モードに移行し、その後運転画面に戻った場合は、すべての機能は停止されています。(映像は表示されていません。)ビデオ表示用スイッチまたは再生スイッチをタッチして表示してください。
高速に動作している物体を録画し、再生すると周期的に映像が一瞬止まっているように表示される場合があります。
ビデオ表示について
リアルタイム映像を表示(ビデオ表示)する場合、音声は出ません。動画ファイルとして録画した映像を再生する場合は音声が出ます。
ビデオ表示機能は録画機能と同時に使用できますが、再生機能とは同時使用できません。
録画について
1つの保存が完了するまで次の保存はできません。外部ストレージへの保存と、FTPサーバへの保存は、同時に動作できます。
録画中に再生することはできません。
イベントレコーダ機能の動作を[常時]に指定している場合は、再生機能は使用できません。
イベントレコーダ機能を使用中に[CF/USB保存](または[SD/USB保存])や[FTP保存]を同時に動作させることはできますが、書き込み速度が遅くなり、保存完了までに時間がかかる場合があります。
録画中は保存フォルダ名/ファイル名の変更はできません。
録画でエラーが発生した場合、指定した[コントロールアドレス]のビット1(再開ビット)をONしてください。エラーが復旧し、ステータスアドレスのビット1(保存許可ビット)がONされます。保存許可ビットを直接操作してONにしても、エラーは復旧しません。
[CF/USB保存](または[SD/USB保存])を開始する際、保存先フォルダ内のファイル数の確認が行われます。すでに指定した数分のファイルが保存されている場合は保存できません。ただし[ループ設定]を[自動]にしている場合は、古いファイルから自動的に削除して新しいファイルが保存されます。
[CF/USB保存](または[SD/USB保存])を開始する際、保存先フォルダ内に次のファイルがあると、保存が開始されません。
ファイル名の文字数が一致していないファイル
ファイル名の先頭2文字(ユーザー指定文字列)が一致していないファイル
拡張子が「.SDX」ではないファイル
外部ストレージの[MOVIE]フォルダ以下には、任意で作成したファイルを入れないでください。保存がエラーになる、またはファイルが削除される可能性があります。
FTPサーバは最大32台まで登録できます。
FTPサーバに保存できる動画ファイル数は、使用するFTPサーバの仕様により異なります。
FTPサーバに保存する場合、FTPサーバ側の負荷状況などにより書き込みエラーが発生することがあります。その場合は、CFカード(またはSDカード)、USBストレージに保存してください。
CFカード(またはSDカード)、USBストレージを表示器に取り付けたまま、保存したファイルをFTPサーバへコピー/移動したい場合は、以下の機能が便利です。
特殊データ表示器[ファイルマネージャ]
システム設定[本体設定]-[遠隔監視設定]の[FTPの設定]
転送ツールの[CF/SDカード接続](CFカード/SDカードに保存した場合のみ)
FTPサーバからエラーが返ってきた場合は、保存動作が停止されます。
FTP保存中にサーバ接続番号を変更することはできません。
録画中にオフラインモードや転送モードに移行した場合、保存機能は自動的に停止し、その時点までに録画された映像が保存されます。
録画中は部品や画面切り替えの動作が遅くなります。
データ量により、書き込みに数秒以上かかる場合があります。
表示器からステータス(処理結果)が書き込まれた後、次のコマンド(操作内容)を書き込むまでには、通信サイクルタイム*1もしくは表示スキャンタイム*2のいずれか長い方の時間以上の間隔をあけてください。
*1 通信サイクルタイムとは、表示器から接続機器にデータを要求して取り込むまでの時間です。内部デバイスのLS2037にBin形式で格納されます。単位は10msです。
複数の接続機器を使用している場合の各通信サイクルタイムは、[システム設定]-[周辺機器一覧]の[接続機器管理アドレス一覧]に表示される内部デバイスアドレスで確認できます。
5.4.14 システム設定[周辺機器一覧]の設定ガイド
*2 表示スキャンタイムとは、1画面の表示と演算処理にかかる時間です。内部デバイスのLS2036にBin形式で格納されます。単位はmsです。
動画の再生について
再生中は録画ができません。
指定した外部ストレージに再生リストファイルが存在しない場合は、動画表示器が動作しません。再生リストファイルを誤って削除してしまったときは、特殊データ表示器[ファイルマネージャ]を使用して再生してください。
SDX形式以外の動画ファイルは再生できません。
FTPサーバに保存されている動画ファイルを再生する場合、一時停止、早送り再生、巻き戻し再生、スロー再生、コマ送り、コマ戻りの操作はできません。これらの操作用スイッチを配置していても動作はしません。
ファイル名は任意で変更できますが、再生順序はかわりません。(動画ファイルが作成された順番で再生されます。)
再生リストをフォルダ指定にした場合、一度再生を行うと、その後にフォルダに追加された動画ファイルは再生できません。再生リストを更新して追加された動画ファイルを再生するには、画面切り替えを行うか特殊データ表示器[ファイルマネージャ]で再生操作を行う必要があります。
ロジックプログラム動作中は、動画録画/再生が途切れる場合があります。動画録画/再生機能とロジック機能を併用する場合は、ロジックプログラムに「LWA」(ロジック待機命令)を入れてください。
Camera-Viewer EXを使用して表示器に接続されたビデオカメラの映像を表示している間は、動画表示器では動画データが再生できません。[再生コントロールワードアドレス]+4のアドレスのビット8~ビット11に「0011(h)」が格納されます。
特殊表示器[ファイルマネージャ]の[PLAY]スイッチを操作中は、表示器への転送を行わないでください。ファイルマネージャの[PLAY]スイッチが動作せず、動画の再生ができなくなる場合があります。再生ができなくなった場合、表示器の再起動を実行するか、動画表示器に再生リストが設定されている場合は、動画表示器の[再生]スイッチ、または[再生コントロールワードアドレス]による再生を行うことで復旧します。