20.11.3 異常解析のしくみ

異常解析スイッチをタッチして表示される検索条件入力用キーボードの[To]の日時を基準にして、操作ログデータ、サンプリングデータの検索が行われます。このとき、表示器内部では次のような処理が行われます。

  1. 表示器のバックアップメモリ(SRAM)または外部ストレージに保存されている操作ログデータの中から、条件に該当する操作ログを抽出します。([To]に設定した時間より古いデータを、最大500件抽出)

  2. 表示器内に保存されているサンプリングデータの中から、条件に該当するサンプリンググループを抽出します。([To]に設定した時間より古いデータを、最大500件抽出)

  3. 上記1.と2.をあわせたデータ(最大1000件)を動作した時刻順に並べ替え、[To]に設定した時間より古いデータ(最大500件)を解析リストに表示します。

アラームと連動して、条件に該当する操作ログデータやサンプリングデータが抽出されている状態(異常解析情報を維持している状態)が「解析動作中」です。

解析リスト画面、異常解析画面、および異常解析画面から[異常解析状態を維持]を設定した画面切替スイッチで切り替えた画面の表示中に、以下の操作を行った場合は、解析動作中が解除されます。

異常解析の処理状況は、システム変数#H_AlarmSyncStatusの各ビットで確認できます。

A.2.2.2 ワード型 - #Hシステム変数

解析動作中のサンプリングデータ表示器/ヒストリカルトレンドグラフの動作について

解析リストから異常解析画面を表示した場合や[異常解析情報を維持する]を設定したスイッチで画面を切り替えた場合は、通常のサンプリングデータ表示器やヒストリカルトレンドグラフの動作とは異なります。

解析リストで選択された時刻のデータを中央にして表示されます。該当データは反転表示されます。

新たなサンプリングが発生しても表示は更新されません。

集計データは表示されません。

データ編集機能や絞り込み検索/ソート機能は動作しません。

設定されている[ブロックNo.]に関係なく、該当データが含まれるブロックが表示されます。

解析リストで選択されたデータを中央にして表示されます。[カーソル表示]を設定していない場合でも、該当データにカーソルが当たっている状態で表示されます。またカーソル時刻は、[表示位置]を[右端]や[左端]に設定していても、中央に表示されます。

グラフをタッチしてもカーソルは移動しません。

過去データ表示用スイッチは動作しません。

解析リスト画面からの画面切り替え動作について

解析リスト画面で1つの階層ができます。

異常解析画面から[異常解析情報を維持する]スイッチで切り替えた画面上で[前画面に戻る]スイッチをタッチすると、解析リスト画面に戻ります。