異常解析スイッチをタッチして表示される検索条件入力用キーボードの[To]の日時を基準にして、操作ログデータ、サンプリングデータの検索が行われます。このとき、表示器内部では次のような処理が行われます。
表示器のバックアップメモリ(SRAM)または外部ストレージに保存されている操作ログデータの中から、条件に該当する操作ログを抽出します。([To]に設定した時間より古いデータを、最大500件抽出)
表示器内に保存されているサンプリングデータの中から、条件に該当するサンプリンググループを抽出します。([To]に設定した時間より古いデータを、最大500件抽出)
上記1.と2.をあわせたデータ(最大1000件)を動作した時刻順に並べ替え、[To]に設定した時間より古いデータ(最大500件)を解析リストに表示します。
外部ストレージに操作ログデータが保存されているときは、検索処理に数十秒~数分かかる場合があります。
共通設定[操作ログ設定]の[CSVファイルフォーマット]の設定が以下の場合は、検索対象になりません。
[日付]で[mm/dd]を選択している場合
[時間]で[12:00:00]を選択している場合
外部ストレージ内の操作ログデータ(CSVファイル)の日付フォーマットが[mm/dd]の場合は検索対象になりません。また、時間フォーマットが[12:00:00]の場合はすべて午前として認識され、検索対象となります。
共通設定[サンプリング設定]で、異常解析画面番号が設定されていないサンプリンググループや、[動作設定]の[拡張設定]で[時刻データを付加する]にチェックを入れていないサンプリンググループは、検索対象になりません。
同じ時間のデータが複数あった場合、操作ログデータよりサンプリングデータが優先されます。またサンプリンググループが複数あった場合はグループ番号の小さいものが優先されます。
条件に一致する時間のデータがなく、一番近い時間のデータが複数あった場合は、古い時間より新しい時間のデータが優先されます。
アラームと連動して、条件に該当する操作ログデータやサンプリングデータが抽出されている状態(異常解析情報を維持している状態)が「解析動作中」です。
解析リスト画面、異常解析画面、および異常解析画面から[異常解析状態を維持]を設定した画面切替スイッチで切り替えた画面の表示中に、以下の操作を行った場合は、解析動作中が解除されます。
解析リスト画面でをタッチした
[前画面に戻る]や[異常解析状態を維持]を設定している画面切替スイッチ以外の方法で、ほかの画面へ切り替えた
オフラインモードへの移行
画面転送
異常解析の処理状況は、システム変数#H_AlarmSyncStatusの各ビットで確認できます。
解析動作中にアラーム部品で再度異常解析を行った場合は、前回の異常解析情報は破棄されます。
解析動作中は、新たな操作ログの取得やサンプリングが行われても表示は更新されません。
解析動作中のサンプリングデータ表示器/ヒストリカルトレンドグラフの動作について
解析リストから異常解析画面を表示した場合や[異常解析情報を維持する]を設定したスイッチで画面を切り替えた場合は、通常のサンプリングデータ表示器やヒストリカルトレンドグラフの動作とは異なります。
サンプリングデータ表示器
解析リストで選択された時刻のデータを中央にして表示されます。該当データは反転表示されます。
新たなサンプリングが発生しても表示は更新されません。
集計データは表示されません。
データ編集機能や絞り込み検索/ソート機能は動作しません。
設定されている[ブロックNo.]に関係なく、該当データが含まれるブロックが表示されます。
ヒストリカルトレンドグラフ
解析リストで選択されたデータを中央にして表示されます。[カーソル表示]を設定していない場合でも、該当データにカーソルが当たっている状態で表示されます。またカーソル時刻は、[表示位置]を[右端]や[左端]に設定していても、中央に表示されます。
グラフをタッチしてもカーソルは移動しません。
過去データ表示用スイッチは動作しません。
解析リスト以外から該当画面に切り替えた場合や、[異常解析情報を維持する]を設定していないスイッチで画面を切り替えた場合は、通常のサンプリングデータ表示器やヒストリカルトレンドグラフとして動作します。
異常解析画面に配置されたサンプリングデータ表示器の[サンプリンググループNo.]が、解析リストで選択したグループと異なる場合は、通常のサンプリングデータ表示器として動作します。
異常解析画面に配置されたヒストリカルトレンドグラフの[サンプリンググループNo.]が、解析リストで選択したグループと異なる場合や、[過去データ表示]を設定していない場合は、通常のヒストリカルトレンドグラフとして動作します。
解析動作中でも、ウィンドウ上のサンプリングデータ表示器やヒストリカルトレンドグラフは通常の動作となります。
解析リスト画面からの画面切り替え動作について
解析リスト画面で1つの階層ができます。
異常解析画面から[異常解析情報を維持する]スイッチで切り替えた画面上で[前画面に戻る]スイッチをタッチすると、解析リスト画面に戻ります。